宿泊分を100%カーボンオフセットしてくれるホテル予約サイト、デンマークで誕生

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私たちがホテルに宿泊すると、それだけで備品の洗濯や電気、アメニティの交換などから多くのCO2が排出されていることを、考えたことがあるだろうか。1人がビジネスホテルに1泊したときのCO2排出量は、7キログラムを超すという研究結果もあり、これは自動車で約25キロメートル走行するのと同じ排出量にあたる。

こうしたホテル業界のCO2排出問題に挑むビジネスモデルを作ったのが、デンマークのホテル予約プラットフォーム「Goodwings」である。Goodwingsを通してホテルを予約すると、自分の宿泊により排出されるCO2をカーボンオフセットすることができ、かつサステナブルな社会創りのために活動している世界のNPO団体に、宿泊料の一部を寄付することができるのだ。日本を含む、世界中の36万軒以上のホテルを検索できる。

Goodwingsのホテル予約サイト

Goodwingsのホテル予約サイト。北欧の洗練されたシンプルなデザイン。

Goodwingsは、CO2排出量を減らす世界中のプロジェクトをサポートする非営利団体「Carbonfund.org」と提携することで、自サービスを通したホテルでの宿泊で排出されたCO2の量を計算し、同量のCO2排出を削減するためにブラジルの森林伐採を減らす活動を支援している。これにより、Goodwingsを通した宿泊でのCO2の排出量はプラスマイナス0になり、カーボンニュートラルとなるわけだ。

また、Goodwingsは従来のマスメディア広告に頼らない広報を行うことで、世界のNPO団体への寄付を可能にしている。パートナー提携した世界40カ国・100以上のNPOがGoodwingsのアンバサダーとなり、プロモーションを行ってくれることで広報にかけるお金が浮くので、それらの費用を提携パートナーのNPOに寄付することができる仕組みだ。パートナーはオーストラリアで植林活動をする団体や、身寄りのない子どもたちを保護する団体など、SDGsの17項目のうち1つ以上に取り組んでおり、さまざまな社会貢献の分野で活動している。

筆者が当サービスでホテルを検索したところ、東京のビジネスホテルに一泊50米ドル(約5,380円)の宿泊で、そのうち2米ドル(約215円)を寄付できることが確認できた。他のホテル予約サイトやホテルの公式サイトから予約するのと値段はほぼ変わらずに、サステナブルな宿泊ができるというわけである。

宿泊費から自動的にNPOに送られる、2米ドルの寄付についての表示。

宿泊費から自動的にNPOに送られる、2米ドルの寄付についての表示

Goodwingsは、そのソーシャルグッドなビジネスモデルが評価され、2019年には社会や公益のための事業を行う企業に発行される民間認証制度「Bコーポレーション」にも認定された。

広報担当のララさんは「革新的なイノベーションではなくて、誰もが簡単に社会にインパクトを起こせるように、身近なサービスを変えたいと思ったんです」と、語る。ホテルを予約するときにGoodwingsを通すだけで社会貢献活動を支援することができ、自分が排出するCO2もゼロにできる。ホテルを探すのに使うサービスを変えるだけなので、手間もかからない。

Goodwingsはウェブサイトだけでなくアプリにも対応している。ホテルを利用するときに備えて是非、ダウンロードしてみてはいかがだろうか。

【参照サイト】 Goodwings
【参照サイト】 ツーリズムにおける宿泊のCO2排出量推計方法の提案

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