「悩む仲間にかける言葉」をアート化。プリングルズによる、男性のメンタルヘルス向上計画

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「いつも顔を合わせる人が、最近元気がないな」「いつもと様子が違うな」と気づいたとき、どう声をかけたらいいか悩んだ経験はないだろうか。声をかけたあとで、「自分の声かけは適切だったかな」と気になったことがある人もいるのではないだろうか。

内閣府によると、日本には2017年時点で419万3千人の精神障害者がおり、このうち男性は172万2千人、女性は247万1千人となっている(※1)。世界140か国以上で販売されているポテトチップスブランド「プリングルズ」と、男性特有のがんをはじめとする健康意識の向上に取り組むチャリティ団体「Movember(モーベンバー)」は「特に男性は普段からメンタルヘルスについて話したり、必要なときに助けを求めたりすることが少ない」という問題意識を共有している。プリングルズの調査によると、「昨年1年間に男性の友人の健康を心配したことがある」と答えた男性が67%もいたという。身の回りで悩んでいる男性を見かけたとき、あなたならどう対応するだろうか。

プリングルズとMovemberは、男性同士がメンタルヘルスについてオープンに話す助けになりたいという想いから、2021年11月、ロンドンの道に「悩んでいる男性への声のかけ方」を描くキャンペーンを行った。

道に描かれたのは、「最近順調?」「今の気分は1から10で言うとどれくらい?」など、相手に話すきっかけを与える質問だ。全部で75個以上の質問が道に描かれ、それを見た人が、勇気を出して身近な人に声をかけることを促している。質問はすべて、メンタルヘルスの専門家の協力を得て選ばれている。

Movember

Image via PRINGLES

プリングルズはこのキャンペーンの他に、男性のメンタルヘルス支援を目的として、Movemberに25万ポンド(約3,800万円)以上を寄付している。2003年にオーストラリアで活動を始めたMovemberは、前立腺がんや精巣がんの認知度向上に取り組む団体として知られているが、このように様々な観点から男性の健康を考えている団体でもあることが分かる。

プリングルズのマスコットキャラクターである「Mr.P」は、立派な口ヒゲを生やした男性キャラクターだ。そんなプリングルズが男性向けのキャンペーンに参加するのは、ブランドの相性の良さを感じる。お店でプリングルズが売られているのを見かけたら、このキャンペーンのことを思い出しそうだ。

※1 参考資料 障害者の状況|令和2年版障害者白書(全体版) – 内閣府
【参照サイト】 Movember
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Edited by Erika Tomiyama

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