IDEAS FOR GOODでは、創造的なアイデアやコミュニケーション、ビジネスモデルの創出を通じて気候危機に立ち向かうプロジェクト「Climate Creative」を株式会社メンバーズとともに実施しています。 Climate Creative Cafeでは、気候危機に関する課題解決に向けて、さまざまな業界や組織・立場における1人1人のクリエイティブなアプローチに着目し、参加者の皆さんと共に実際のアクションへとつなげていきます。(過去のイベント一覧)
10回目となる今回のテーマは「ライフサイクル全体でCO2排出量を減らす、越境型イノベーションのつくりかた」。プロダクトの開発・製造・輸送・使用・廃棄というライフサイクル全体におけるサステナビリティを実現するためには、データを用いて透明性を担保しながら、サプライヤーや顧客との密なコミュニケーションが不可欠です。では、具体的にどのようにサプライヤーと協働し、UXを妥協することなく維持・向上させながら価値提供をすればよいのでしょうか?
今回お招きするのは、株式会社アシックスのサステナビリティ統括部長である吉川美奈子さんです。同社は昨年、市販のスニーカー史上、温室効果ガス排出量「最少」を実現した『GEL-LYTE Ⅲ CM 1.95』を開発。従来のスニーカーにおけるライフサイクル全体での温室効果ガス排出量が一足あたり約8キログラム(CO2換算)であったのに対し、同製品はその75%以上の削減にあたる約1.95キログラムを達成しました。
本イベントでは、アシックスがどのように環境配慮型商品を生み出すのか、その意義や戦略、そして現場の当事者意識の形成について深く探るとともに、サプライヤーとの新しいパートナーシップの形成やマーケティングの苦悩まで議論します。スニーカー開発の裏側を知る開発関係者も交え、実際の経験をシェアします。
サプライヤーと共創しながらサステナビリティ実現を目指す方、UXを損ねずサステナビリティの価値を顧客に届けたいと考えている方など、ぜひご気軽にご参加ください。
当日の流れ
19:00~ オープニング
19:10~ 第1部:インスピレーショントーク
-カーボンフットプリント削減が魅力になる世界の事例(ハーチ)
-環境配慮型商品を消費者はどう見るか?(メンバーズ)
-アシックスが作る、カーボンフットプリント世界最少のスニーカー
社内外を越境するイノベーションをどうつくる?(吉川 美奈子さん)
20:00~ 第2部:クロストーク
-「サステナビリティに取り組む価値」を部門横断でどう浸透させるか?
-サプライヤーとのパートナーシップ構築の鍵になったことは?
-顧客ニーズをどう捉え、品質とサステナビリティのクロスポイントを探るか?
20:25~ クロージング
20:30~ アフタートーク(登壇者やほかの参加者とお話頂けます。21時にクローズ予定。)
※変更になる可能性がございます
こんな方におすすめ
- 企業のESG・SDGs・サステナビリティご担当者
- 企業の経営企画・事業企画のご担当者
- 企業のマーケティング・広告・PRのご担当者
- 企業のプロダクト開発ご担当者
- ステークホルダーとの連携を通した新たな市場づくりに興味がある方
- 業界全体での取り組みの最新動向を知りたい方
- その他、気候変動問題やサステナビリティに興味がある方どなたでも
イベント概要
開催日時:2023年9月25日(月) 19:00〜21:00(※Zoomオープン 18:50)
開催場所:オンラインZoom(ミーティング機能)
参加費用:無料
参加方法:Zoom※イベント中レコーディングを行います。参加者の皆さんのお顔や声はレコーディングされませんのでご安心ください。
主催:IDEAS FOR GOOD
お申込み:Peatixイベントページよりお申し込みください
登壇者紹介
吉川 美奈子(株式会社アシックス サステナビリティ統括部長)
ドイツ銀行、P&Gを経て、2011年アシックスにCSR部長として入社。サステナビリティ戦略と体制のグローバル化を推進。グローバル広報室長、リスクマネジメント担当部長、CSRサステナビリティ部長を経て、現在に至る。
松本 雄介(株式会社アシックス スポーツスタイル統括部 開発部)
アパレル品質管理経験(繊維製品品質管理士)を経て、2014年アシックス入社。2017年よりスポーツスタイル統括部にて、グローバルでのスポーツスタイルシューズ開発に携わり、CO2最少スニーカーであるCM1.95の商品開発を担当する。
倉地 栄子(株式会社メンバーズ)
カナダ政府局(NPO)で難民・移民保護支援活動を経て、メンバーズに入社。デジタルを中心に社会課題解決型のマーケティングやコミュニケーションのプロジェクトプランニングを推進。今年4月から脱炭素DXカンパニーを立ち上げ、企業の脱炭素事業の支援をスタート!趣味は、スノーボード、サーフィン、畑など自然と関わる遊びが好きです。
我有 才怜(株式会社メンバーズ)
2017年新卒入社。2018年よりデンマークのデザインコンサルティング会社Bespoke(現:Manyone)の「Futures Design」メソッドの日本展開に従事し、社会課題解決型のビジネスモデルやマーケティング施策の立案・実行支援を担当。2023年4月からは、企業の脱炭素を後押しすべく、Scope3削減事例に特化した「脱炭素DX研究所」の所長を務める。
宮木志穂(ハーチ株式会社 IDEAS FOR GOOD Business Design Lab)
在学中は英国リーズ大学に留学し社会学を専攻。2019年よりIDEAS FOR GOODで国内・東南アジア・ヨーロッパを中心にサステナブル企業/団体を取材。世界のアイデアを組織のサステナビリティ推進の加速に繋げたいと思い、2020年IDEAS FOR GOOD Business Design Labを立ち上げる。社内教育支援、オウンドメディア運営や事業開発の伴走支援等に幅広く取り組む。
大石竜平(ハーチ株式会社 IDEAS FOR GOOD Business Design Lab)
ロンドン大学建築学部卒。帰国後は保育業界に飛び込み、子どもの「やりたい!」に基づいた遊びや活動を展開。無類の魚・釣り好きでもあり、世界各地で釣りをする中で海洋ゴミの深刻さを体感。子どもたちの未来にも関わる問題を、子どもたちと一緒に考え、楽しみながら変化を起こしたいと考えている。
過去のイベントレポート
- 【イベントレポ】気候危機に立ち向かうサービスデザイン 「決済」からCO2削減が価値になる経済はつくれるか?
- 【イベントレポ】「捨てる」から考える、まちのサーキュラーデザイン 〜 多摩美術大学TUB × 鹿児島県大崎町の実践 〜
- 【イベントレポ】気候危機に、ガラスができることはある?「クリエイティブ・サーキュラリティ」を考える
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