生理や妊娠、出産……女性は、さまざまな心身の課題と付き合いながら人生を乗り越えていくものだ。こうした女性特有の健康課題をテクノロジーで解決しようとするフェムテック(FemTech)が、近年注目を集めている。360iResearchの調査によれば、フェムテックのグローバル市場は2023年の時点で5兆円を超えると推計され、2024年には6兆円、2030年には14兆円に達すると予測されている(※1)。
日本でも、ユニクロをはじめとした大手アパレルブランドの参入やスタートアップ企業の増加により市場が急成長。また、「女性活躍推進」が推進される中、女性へのケアを福利厚生として導入する企業や、神奈川県横須賀市のように、地域住民にフェムテックサービスを展開する自治体も出てきているという(※2)。
そんなフェムテック製品やサービスに一度に触れられる国内最大規模のイベント「Fem+(フェムプラス)」が、10月17日(木)から19日(土)の3日間、東京ビッグサイトにて開催される。
「Fem+」では、フェムテックやフェムケア商品の展示・販売を行う「Femtech Tokyo」、また女性のウェルビーイング向上につながるメンタルヘルスケアサービスや製品の展示会「女性のウェルビーイング推進EXPO」の2つが同時に開催される。
多くの出展企業が新製品・サービスをお披露目する展示会では最新のフェムテック製品やトレンドをいち早く把握でき、その場で購入も可能だ。各ブースでは、企業の担当者への相談や、フェムテックサービスの体験も受け付ける。
また、専門家や著名人による最新動向が分かるカンファレンスも併催。企業のフェムテックやメンタルヘルスケアのサービス導入事例、小売店舗のフェムケア商材トレンドなど先進的な事例も紹介される予定だ。
フェムテックやフェムケアは、これまで行き届いていなかった女性の今ある健康課題を解決することはもちろん、将来的には病気を未然に防ぎ、それにより医療費の削減などにつながる可能性もある。この展示会が、キャリアやプライベートで忙しく奔走する女性たちを癒し、背中を押すきっかけになるかもしれない。女性の働きやすい職場づくりを目指す企業担当者の方や、個人として女性の健康課題に関心がある人は、足を運んでみてはいかがだろうか。
「Fem+」開催概要
- 日時:2024年10月17日(木)~ 19日(土) 10:00~17:00
(17日・18日はビジネスデー、19日は一般公開デー ※ 19日のみ、一般の方も入場可) - 場所:東京ビッグサイト(東7ホール)
- 来場費:無料 ※要申し込み
- 主催:RX Japan株式会社
- 詳細:こちらの公式サイトをご覧ください。
- お申し込み:以下のお申し込みフォームよりお申し込みください。
※1 フェムテック市場:オファリング別、用途別、最終用途別-2024~2030年の世界予測
※2 Femtechってご存じですか?
【参照サイト】Fem+公式サイト
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