今年こそは禁煙しよう。皆さんの中には、そんな新年の目標を立てた方もいるかもしれない。人々が一年の健康を願う新年のタイミングに合わせて、スウェーデンの首都、ストックホルムの街中ではとてもユニークな看板が登場した。
この看板、一見すると男性の顔が表示されているだけのシンプルなデジタル看板なのだが、実はとあるインタラクティブな仕掛けが施されている。まずは下記の動画を見て頂きたい。
タバコを吸った通行人がこの看板の前を通りかかると、タバコの煙を感知した看板の中の男性が急に咳き込むのだ。この反応には歩きタバコをしていた人々もびっくりだ。
この看板を制作したのは、製薬会社のApotek Hjärtatだ。より長生きで、より健康な暮らしを支援するというミッションを掲げる同社は、喫煙者に対してタバコが身体にもたらす害を認識してもらい、禁煙を奨励するための啓発キャンペーンとして今回のプロモーションを企画した。
看板はストックホルム市内のなかでも特に喫煙者が通りかかることが多い複数の箇所に戦略的に設置された。男性が咳き込むだけではなく、最後には同社が取り扱う禁煙支援製品の広告も表示される仕組みとなっている。
最先端のデジタルサイネージ広告技術を用いて健康に関する啓蒙キャンペーンと自社のプロモーションを上手に組み合わせた、とてもユニークなアイデアだ。
【参照サイト】Apotek Hjärtat