小さな子どもと外出するとき、親は子どもが迷子にならないか心配だ。例えばアメリカでは毎日2000人以上もの子どもが迷子になっており、どの家庭にとっても他人事ではない。仮に迷子になってもちゃんと親の元に戻ってこれるという安心感があれば、外出の緊張感も軽減するのではないだろうか。
そこでアメリカのSafetyTat LLCは、いざという時の連絡先である電話番号を子どもの体に直接記すSafetyTatという商品を販売している。タトゥーとなっているが、これはもちろん一時的なもので、シールのようにはがせたりアルコール液で落とせたりできるようになっている。すぐ人目に付くよう、腕につけるのがお勧めだ。
タトゥーのアイディアは、3人の子どもを持つ母親Michele Welshの知恵から生まれた。彼女はアミューズメントパークに来たとき、子どもたちの腕にボールペンで電話番号を書き、迷子のときはこれがあれば親の元に戻れると説明した。ボールペンで書かれた文字は消えやすく何度も番号を書き直す必要はあったが、その様子を見かけた他の親からもこのアイディアは好評だった。
この商品は防水になっているため、汗をかく季節や海でも安心だ。種類にもよるが、長いものだと2週間はもつという。デザインも豊富なので、出かける場所に合わせて色々なタトゥーを使ってみるのも楽しそうだ。
迷子になったときでも大丈夫という自信が親の側にあれば、そのぶん子どもを自由に行動させることができる。この違いは大きいのではないだろうか。子どもは気持ちの赴くままに走り回ったり探求したりする中で多くのことを学ぶ。迷子を恐れるあまり子どもの行動を制限すれば、貴重な機会を逃すことにもなりかねない。
またSafetyTatを付けた子どもとしても、親とはぐれたときに慌てず振る舞うことができているという。迷子のリスクをゼロにはできないが、いざというときのために万全の体制を用意できるSafetyTatは、親子連れの必須アイテムだ。