ヒップホップ×建築。自分の街のあり方と向き合う「Hip Hop Architecture Camp」

Browse By

ヒップホップ(Hip Hop)は人気の音楽として、そして社会に対する意思表示の手段として親しまれてきた。音楽やダンスだけでなく、ファッションやアートを含めたアフリカ系アメリカ人発祥の文化が「弾ける」という意味を込めたヒップホップと呼称されているそうだ。そんなヒップホップが今、子どもたちの教育ツールとしても使われている。

今回紹介するのは、ヒップホップと建築教育を融合させたアメリカの「Hip Hop Architecture Camp」だ。建築家兼デザイナーであるMichael Ford氏によって創立された、中高生向けの短期プログラムである。

1週間のキャンプのなかで、中高生たちはヒップホップを通して建築や都市計画、場作り、経済発展などについて学ぶ。このキャンプでの教育において大切なことは「Creativity(創造性)、Collaboration(協働)、Communication(コミュニケーション)、Critical thinking(批判的思考)」の4Cだ。

このプログラムが生まれた背景には、アメリカで黒人の多く住む地域のほとんどが、黒人コミュニティ外によって設計されており、結果として住民同士のつながりや、自分が住む場所だという感覚が欠けやすいことがある。プログラムを通して、建築と都市計画の過程に関わるマイノリティの数を増やし、自分が住む街の設計を再考する。

Image via Hip Hop Architecture Camp

このプログラムは、AutoCADなどの図面作成ソフトウェアを主に開発している米オートデスク社がスポンサーとなっている。Autododesk devleopsソフトウェアを製造者、建築家、建築家に提供するのと同様に、明るい未来のために必要な教育を子どもに提供している。

2017年にアメリカ・テキサス州のヒューストンで開催されたキャンプでは、3DモデリングソフトAutodesk Tinkercadを使ってヒューストンの建物などを設計し、デザインコンセプトをラップで説明するプログラムを行った。各都市でキャンプが終了したあとは、作成した音楽やミュージックビデオを、すべてのキャンプ参加者がダウンロードできるようだ。

ヒップホップを通して、自分の住む街を考える力を養うことは、子ども達にとって将来役に立つ経験となるに違いない。これからを担う若者が、街づくりや政治などの社会に目を向けるようになるためには、ヒップホップなど身近な文化と結びつき、それをきっかけに楽しみながら学ばせる教育が必要とされていくのではないだろうか。

【参照サイト】Hip Hop Architecture Camp
(※画像:Hip Hop Architecture Campより引用)