【SB2019Tokyoレポ#0】グッド・ライフを「再構築」する。『サステナブル・ブランド国際会議2019東京』レポート

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気候変動や大気汚染、食料廃棄やプラスチック汚染など様々な社会課題が深刻化している昨今では、SDGsやESG投資の盛り上がりなど、社会課題の解決主体として企業が果たす役割への期待が高まりつつある。また、「エシカル消費」という言葉に代表されるように、消費者の意識も徐々に変化してきている。

世界全体がサステナブルな社会の実現に向けて大きく方向転換を進めるなか、私たちは消費者として、企業人として、この変化をどのように受け入れ、日々の生活や仕事に活かしていけばよいのだろうか。

そんな疑問に対する答えを考えるうえで絶好の機会となったのが、2019年3月6・7日にヒルトン東京お台場にて開催された『サステナブル・ブランド国際会議2019東京』だ。

サステナブル・ブランド国際会議とは、経営の根幹に「サステナビリティ」の考えを取り入れることが企業の競争力とブランド価値を高めるうえで重要であるという共通認識のもと、2006年にアメリカでスタートしたサステナビリティに関する世界最大級のカンファレンスだ。

アメリカ・サンフランシスコに本拠を置くサステナブル・ライフ・メディア(以下、SLM)社が展開しており、2018年度は12カ国13都市で開催予定、来場者数はグローバルで1.2万人を超える規模となっている。日本ではイベント運営を手がける株式会社博展がSLM社と提携し、2017年3月に初めて日本での開催を実現した。

日本で3度目の開催となる今年の会議のテーマは、『REDESIGNING THE GOOD LIFE~“グッド・ライフ”実現に向けての「再構築」~』。グッド・ライフをゴールとし、企業がサプライチェーンや取引先、社員を含めて自社や自組織をどのように「再構築(Redesigning)」していくべきかに焦点をあて、さまざまなセッションやワークショップが開催された。

サステナブル・ブランド国際会議の最大の特徴は、CSR・サステナビリティといった部門だけではなく、マーケティングやブランド戦略、事業開発、サプライチェーン・調達、人事管理など幅広い部門から参加者が集まり、職種や企業、国境を越えて「サステナブル・ブランド」の実現に向けてディスカッションやネットワーキングができる点にある。社会人だけではなく学生も参加可能だ。

当日は、味の素の西井孝明社長や、P&Gのグローバルブランド責任者Marc Pritchard氏、「ゼロ・ウェイスト」の取り組みで知られる徳島・上勝町から、2019年ダボス会議の共同議長にも選ばれたNPO法人ゼロウェイストアカデミー理事長の坂野晶氏など、世界のサステナビリティをリードする企業、地方自治体、NPO、NGOが一堂に集結した。

今回のテーマとなる「グッド・ライフ」の実現は、立場に関わらず全員が当事者であり、実践者になるべきことだ。サステナビリティやソーシャルグッドな活動に興味はあるものの、これまでなかなか関わる機会がなかったという人にこそ届けたい、IDEAS FOR GOOD編集部が見てきたアイデアを、これから少しずつ共有していこう。