サンフランシスコ名物ゴールデン・ゲート・ブリッジをリサイクル?古いケーブルでつくる、エレガント家具が誕生

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米国サンフランシスコのシンボル、ゴールデン・ゲート・ブリッジ。赤色の悠々とした姿が印象的だ。

1937年に建設されたこの橋は老朽化が進み、1970年代後半にはケーブルの張り替え工事が行われた。この時に交換されたオリジナルの吊りケーブルは、実はそのまま捨てられるのではなく、私たちの生活に身近な家具へと生まれ変わっている。

ゴールデンゲートブリッジ

Image via Shutterstock.com

家具の製作を行ったのは、米カリフォルニアに拠点を置く製造コンサルタントStrands of History社だ。1970年代後半の張り替え工事のあとに残ったオリジナルの吊りケーブルの一部は、障がい者のためのワークショップを行う団体に送られ、残りは観光客用の土産や記念品としてつかわれた。それを2006年に同社が製造装置、生産材料の在庫とともに買い取ったのだ。

Strands of History社は、まず吊りケーブルをきれいに掃除し、古い塗料やゴミを取り除いた。そして地元のアーティストや金属職人などと共同で、歴史ある建造物の素材からエレガントな家具やアート作品をつくりあげた。たとえば、脚の部分がケーブルでつくられたコーヒーテーブルやサイドテーブルが印象的だ。

ゴールデンゲートブリッジ

(c)Strands of History

ちなみに値段は、18,500米ドル(約200万円)ほど。オリジナル吊りケーブルの数量が限られているため、貴重な品となっている。このケーブルをつかって橋を立てた人々、建設からずっと橋のメンテナンスをしていた人々、橋の上をさまざまな目的で通ってきた人々、そして戦争からアメリカに戻ってきたときに故郷の象徴であるゴールデン・ゲート・ブリッジを見てほっとした人々。この橋の古いケーブルには、さまざまな人の思い出が込められている。

「これらの製品を買うことは、単に歴史の一部を買っているのではなく、世代を超えて受け継がれる資産へも投資していることになる」とStrands of History社は自社のWebサイトで述べる。

世界で最も有名な橋の一つ、ゴールデン・ゲート・ブリッジのオリジナルケーブルがいま、建物のロビーなどの公共スペースをユニークに飾っていくことだろう。何とも素敵でノスタルジックなアイデアだ。

【参照サイト】Strands of History