オレンジとレモンの廃棄皮からつくるノンアルコールビール「0.00% Wit」登場

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使えなくなったモノを再利用するアイデアは世界にあふれている。たとえば、これからの季節はオレンジやレモンなどさっぱりとした柑橘系の飲み物が嬉しいが、私たちが普段使うのは中身の部分だけだ。ジュースを絞り終わった皮、中身だけ食べるために剥いた皮を、私たちは無意識に「価値のないもの」だと判断し、大量に捨てている。

この皮の「ゴミ」を有効利用するべく、オランダのビール会社Lowlanderが、オレンジとレモンの廃棄皮からつくるノンアルコールビール「0.00% Wit」の販売をしている。同社は以前、廃棄予定のクリスマスツリーを活用したビールづくりも行っていた。

Lowlander社によると、オランダでは毎年新鮮なオレンジやレモンの皮が2億5,000万kg廃棄されているという。そこで同社は、同じくオランダのPeelPioneers社と共同で、バーやレストラン、ホテルなどから廃棄された皮を集め、0.00% Wit ノンアルコールビールを醸造した。PeelPioneers社は、オレンジやレモンの循環型解決策として、皮を収集し、その天然成分から石鹸やお菓子などをつくっているスタートアップだ。

完成した0.00% Wit は、きれいな黄金色のWitビール(白ビール)となった。これからの暑い季節にはぴったりで、誰でも楽しめる。料理の隠し味にも最適だ。シトラス風味のさわやかな味わいが特徴の0.00%Wit は、シーフードやスパイシーフードによく合うという。

普段ならそのまま捨てられるであろうオレンジやレモン皮を再生し、つくられた0.00% Wit。一度は試してみたいビールの登場だ。

【参照サイト】 0.00% Wit
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