2024年パリ五輪に向けてエッフェル塔周辺が緑豊かに再設計。持続可能な開催の象徴へ

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2024年に開催されるパリオリンピック。パリは環境スチュワードシップに率先して取り組む、サステナブルなオリンピックを目標としている。2012年のロンドンオリンピック、2016年のリオオリンピックよりカーボンフットプリントを55%減らすことを目指し、試合中は100%グリーンエネルギーを使う、食べ物は100%サステナブルなものにするなどの取り組みを図っている。

この意欲に応えるかのように、パリのシンボルであるエッフェル塔の周囲が、より緑の多い生物多様性の豊かな場所に生まれ変わる予定だ。2019年5月、ランドスケープデザインを手掛けるロンドンの設計事務所Gustafson Porter + Bowmanが、エッフェル塔の周囲を再設計することが決まった。2024年のパリオリンピックを見据えて、再開発の第一段階は2023年に完了するという。

「OnE」と呼ばれる同事務所のプランは、エッフェル塔を中心にトロカデロ庭園、シャイヨ宮、イエナ橋、シャン・ド・マルス公園、エコール・ミリテールを繋ぐ緑の道を作るというもの。この道が中心軸となり、その両サイドに並木や池などが左右対称に配置されるのは、フランス式庭園の典型的な特徴だ。イエナ橋はエッフェル塔に続く緑の散歩道となり、エッフェル塔の前庭に建つ施設は木々の間にひっそりと隠され、シャン・ド・マルス公園には芝生を植えるという。

オリンピックに向けてサステナブルな都市開発を行うパリの様子は、目新しく見えるかもしれないが、実は東京も2020年のオリンピックに向けて「環境にやさしい五輪」と「環境都市東京」を実現しようとしている。環境省は大会関連施設に様々な低炭素化技術を導入したり、リサイクルや廃棄物減量に取り組めるシステム構築をしたりしているという。観戦チケットに当選した人は、試合を見に行くときにこの点に注目してみても良さそうだ。

エッフェル塔周りが再設計されれば、新しいオリンピック、新しい時代を象徴するシンボルとなり、人と自然がいかに関わっていくべきか、訪れる人が直観的に理解して共有できる場所になるだろう。オリンピックという世界的なスポーツの祭典で、サステナビリティが重んじられていることを喜びたい。

【参照サイト】Gustafson Porter + Bowman