地震や台風などの災害や、ハイキング中のアクシデントなどの緊急時、スマートフォン(以下、スマホ)は救助を求めたり必要な情報を得たりする手段として欠かせない。そんな需要に応えるように、手動で発電できるスマホ充電デバイス「LIFESABER(ライフセーバー)」が登場した。
LIFESABERは、USBスマホ充電器、浄水器、プラズマライターという三つの役割を持っている。まずはスマホ充電。片手で握り手を持って縄跳びのように15分間回転させると、充電が切れたスマホをすぐに復活させるほどの電力を生みだす。片手で握り手を持ち、もう片方の手でハンドルを持って両腕をくるくると回せば、その時間はわずか3分まで縮めることが可能だ。
また、LIFESABERには交換可能な2200 mAh容量のバッテリーが装備されている。壁のコンセントやソーラーパネルなどからも充電ができるので、どうしても手動で発電しないといけないとき以外はこちらを有効に活用すると良さそうだ。
次に、LIFESABERの浄水器機能。棒状の浄水器をLIFESABERに取り付け、水に浸して3分間かき混ぜる。すると、小川の水や雨水などの澄んだ水を紫外線で殺菌し、最低限飲むのに安全な水にしてくれる。
最後に、プラズマライターとしての機能も画期的だ。バッテリー駆動のためライター液は不要で、ボタンを押すだけで緊急時に明かりを確保できる。懐中電灯やストロボライト、サイレンとしての機能も備えており、3分間の充電で最大30分間懐中電灯が使用できる仕組みだ。
上空を飛行する救援捜索中のヘリコプターや救援ボートなどに合図を送りたいときは、内蔵ストロボライトを使用する。ボタンを押すと、85デシベルの音量の緊急サイレンとストロボライトの両方が作動し、救助隊に声と光が届くようになる。重量は約425gと軽量でコンパクトなため、持ち運びに便利だ。
現在Kickstarterでクラウドファンディングを行っており、すでに目標額の4倍以上を達成している。価格は79ドル(約8,520円)からで、日本へも19ドル(約2050円)追加で配送してくれるという。災害時や緊急時に電源や安全な水を確保し、危険から私たちの身を守ってくれる新たなデバイスの登場だ。
【参照サイト】LIFESABER®: A Limitless Power Supply For Wilderness Survival