パタゴニア、中古品販売と修繕を行う「Worn Wear」初のポップアップ店舗をオープン

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アパレル業界が地球環境に与える負荷は大きい。多くの製品が安い価格で売られ、すぐに捨てられてしまう。アウトドア用品を展開するパタゴニアはこうした状況に危機感を持ち、2017年から「Worn Wear」プロジェクトを行い、使用済みのパタゴニア製品をオンライン上で取引するプログラムを提供したり、ミシンを積んだトラックで各地を回って服の修繕を行ったりしてきた。同社は、「地球のためにできることは、消費を抑え、すでに持っているものを大切に使うこと」と考えている。

先月パタゴニアは、新たな取り組みとして、Worn Wear初のポップアップ店舗をアメリカ・コロラド州のボールダーにオープンさせた。移転したパタゴニアの旧店舗を活用して運営し、2020年2月までの営業を予定している。

ポップアップ店舗には、使用済みの製品だけでなく、修繕不可能な衣料品をスクラップして作られたバッジやジャケット、ベストなどの商品を販売する「ReCrafted Collection」の製品も置かれている。さらに、ステッチングなど修理やアップサイクルの方法を教えてくれるワークショップも開催される。

移動式のWorn Wear修理ステーションも引き続き継続し、パタゴニアの店舗、専門小売店、スキーリゾート、大学など、さまざまな場所を訪れ、他ブランドの製品も含む修理サービスを提供する。これまでに135以上の場所を訪問したという。

パタゴニアに限らず、アウトドア用品ブランドはここ数年、製品の再販に力を入れるようになってきた。ザ・ノースフェイスは、2018年夏から「The North Face Renewed」コレクションをスタートさせ、自社の使用済み製品を収集修理し、割引価格で販売している。中古アパレルECサイトのthredUPが発表した2019年版のリセールレポートによると、古着市場は2023年までの5年間で倍増すると予想されており、特に若い世代から人気を集めている。

大量消費、大量廃棄の問題に立ち向かうには、一着を大切に切ること。わたしたちが問題を解決するためには、商品を生産し消費を促す企業側と、商品を消費する人々とが同じ方向を向く必要がある。2025年までに再生可能な資源のみを使用して製品を作ることを目指しているパタゴニアは、生産側として地球にできるだけ負担をかけない方法を模索してきた。

生活に色を加え、楽しみを与えてくれるファッションが、地球に影を落とすような存在であってはならない。わたしたちが健全にファッションを楽しむためには、アパレル業界全体が地球環境問題に向き合うことに加え、消費者もそれを後押しする選択をしていくことが重要である。

【参照サイト】Worn Wear
【参照サイト】THE NORTH FACE RENEWED
【参照サイト】thredUP 2019 RESALE REPORT
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