オランダの銀行ABN AMROが魅せる、廃棄テニスボールのアップサイクル

Browse By

毎年、3億個以上のテニスボールが生産されていると言われる。そして役目を終えたボールの処分方法についてはあまり注目されることはないが、そのほとんどがリサイクルされることなく廃棄処分されてきている。技術的な難しさもあり、これまでリサイクル方法が確立されていなかったのだ。

そこで、オランダの三大銀行の一つ、ABN AMRO(エービーエヌ・アムロ)は、古いテニスボールを新たなものに作り変えるプロセスを一から開発し、ヨーロッパ最大級のWebマーケティング会社が主宰する「Drum Experience Award」を受賞した。ボールはテニスラケット用の振動止め、テニスの試合でボールボーイ・ボールガールが履くスニーカー、そして持続可能な屋根瓦にアップサイクルされている。

古いテニスボールの再生は、「テニス」「限りない情熱」「持続可能性と循環性」の3つのコンセプトから考案された。ABN AMROは過去46年以上にわたり世界テニストーナメントのスポンサーを行っており、テニスへの関心が高いことから、今回のようなユニークな再生アイデアが考え出されたという。

この取り組みは、ABN AMROが世界をより良くするために行っている「Game Changers Experience」というプロジェクトの一環だ。本プロジェクトは、持続可能な未来はデザインから始まるという信念に基づいている。受賞によりSNSでも大きな反響があったが、同銀行はこれで満足はしない。次なるステップとして、5万個の使用済みテニスボールで広場を作る計画だ。

廃棄されたものをアップサイクルし、新しい命を吹き込んでいく取り組み。銀行の主要な事業は金融、すなわちお金を循環させることだが、ABN AMROはお金だけではなく、あらゆる面で循環すべきだという理想を掲げている。より持続可能な未来のために、これからも斬新な活動を行っていくだろう。

【参照サイト】The Drum Experience Awards
【参照サイト】Dutch Design Week Eindhoven

FacebookTwitter