機内食をごみゼロに。コーヒーかすでできたトレイと海藻やバナナの葉からできた容器

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飛行機に乗っていると、ごみが多く出ることに気付く。イヤホンや使い捨てのプラスチックカトラリー、食べ残しなど、一つひとつは小さなものかもしれないが、機内の廃棄物は世界で年間約570万トンにものぼるという。

そこで英国ロンドンでは、まずは機内の使い捨てプラスチックを削減するために、コーヒーのかすから食事トレイ、藻類やバナナの葉から食事の容器やフタ、ココナッツの木からカトラリー等の再利用可能なものをつくる取り組みが行われている。乗客自身も無意識にムダにしている食事以外のごみに気付き、最終的には航空会社のごみの量を減らすことが目的だ。

廃棄を減らす食品トレイ

(c) PRIESTMANGOODE

製品を手がけたのは、ロンドン市内のデザインスタジオPRIESTMANGOODE。同社は、コルクと堆肥化可能なバイオプラスチックで飲料ボトルも開発した。飛行機のフロントシートのポケットに収まる便利なサイズで、繰り返し使うことによって空港で販売されているペットボトルの数を減らすことを目指す。

再利用可能な飲料ボトル

(c) PRIESTMANGOODE

ロンドン・ヒースロー空港の出発ラウンジで、乗客がペットボトルを購入するかわりにボトルに給水した場合、ペットボトルの消費を年間3,500万本、減らすことができるという計算だ。

現在、PriestmanGoodeは業界にこれらの再利用可能な製品を広く普及させるべく、航空会社や鉄道会社と話し合いを行っている。また、コーヒーかすをアップサイクルした食事トレイは、デザイン・ミュージアムで2020年2月まで開催される展示「Get Onboard: Reduce. Reuse. Rethink」で実物を見ることも可能だ。

PriestmanGoodeの戦略ディレクターであるジョー・ローワン氏は「他の産業やハイストリート、ガソリンスタンドが与える環境負荷については多くの議論がありますが、空の旅については、あまり聞きません」と述べ、この取り組みが多くの航空会社に展開するきっかけになればと考えている。

何度でも使え、堆肥化もできる素材を使った機内の備品。その社会的価値だけでなく、デザインそのものも洗練されており、使うことが乗客の楽しみの一つとなりそうだ。

【参照サイト】PriestmanGoode presents Get Onboard: Reduce. Reuse. Rethink