本来食べられるにも関わらず捨てられてしまう「食品ロス」は、日本国内で約643万トン(2019年度発表)あるといわれている。日本だけではなく、世界の食料生産量の3分の1にあたる約13億トンの食料が毎年廃棄されている。カナダ政府は2020年11月、政策目標の一つとして食品ロス削減のチャレンジを発表したり、ユニリーバが食品廃棄物を半減する目標を設定したりするなど、国や企業が食品ロス削減に取り組む姿勢を示している。
本記事では、日頃から世界のソーシャルグッド事例を配信するIDEAS FOR GOODが、2020年に注目した食品ロスを減らすアイデアをまとめてご紹介する。
2020年、話題になった食品ロスを減らすアイデア10選
01. 「触って」食品ロスをへらすことができるラベル
02. 食品ロスを減らす「腐ったにおい」を発するステッカー
03. 北海道の廃棄野菜からできるサステナブルなクラフトビール
04. 食品ロスからできた車に乗ろう
05. 廃棄食材を美味しく食べるレストラン
06. チーズから出る食品ロス「ホエイ」で作ったビール
07. 食品ロスと飢餓を同時に解決する太陽光で動くオフグリッド冷蔵庫
08. 茶色くなったバナナを救うZ世代
09. 懐かしの給食の味を楽しみながら、食品ロスを減らす
10. 食材の在庫から世帯の消費傾向まで測れる食品トラッカー
11. 廃棄されるお米からできたおもちゃ
精米時に出る砕米や、米菓メーカーの商品製造時に廃棄される米や米粉を使用。赤ちゃんが口にいれても安心な素材だけでつくられた「お米のどうぶつつみき」からは、ふんわりとお米の香りが漂う。
まとめ
いかがだっただろうか。食品ロスを使ったレストランやビールのアイデアを紹介したが、普段廃棄してしまっているものも、視点を変えれば貴重な資源として活用することができるのだ。たとえばPizza 4P’sの通常廃棄されるホエイを使ったビールは、ホエイを使ったからこそ、より美味しいものや、より良いクオリティのものが生み出させるという可能性を導き出していた。
IDEAS FOR GOODでは、来年もそんな人々の視点を変える世界の事例を、引き続きお届けしていきたい。