ポストに「貸せます」シールを貼るだけ。ご近所で始めるお手軽モノシェア

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「今は近所付き合いができていないけど、本当はもう少ししたい」と思うことはないだろうか。

2021年度の世論調査によると、現在、地域での近所付き合いを「している」と答えた人が56.6%、「していない」と答えた人が42.7%だった。年齢別に見ると、「していない」と答えた人は60歳代、70歳以上で多くなっている(※1)

望ましい地域での付き合いの程度については、「地域の行事や会合に参加したり、困ったときに助け合う」「地域の行事や会合に参加する程度の付き合い」という回答が上位を占めており、「地域での付き合いは必要ない」と答えた人の割合は、たったの0.9%だった。

近所の人とどの程度関わるにしても、まず会話をするきっかけがあると、その後の展開に弾みがつきやすいのではないだろうか。

2012年にスイスで始まった「Pumpipumpe(プンピプンぺ)」というプロジェクトでは、人々が自宅のポストに貸せる物のシールを貼ることで、近所付き合いを促進しようとしている。シールを見て借りたい物があれば、その家のインターホンを鳴らせばいい。

Image via Pumpipumpe

Image via Pumpipumpe

貸し借りを通じて、自宅にある物の有効活用ができるうえ、自分が頻繁に使わない物は買わずに済む。ひいては、ごみの少ない生活につながるのだ。

Pumpipumpeは、取り組みに必要なシールを販売。アイロン、脚立、ミキサー、テント、新聞、プリンターなど、50種類の物がシールになっている。近所の人にプロジェクトを知ってもらうための、チラシやポスターが付いたセットも販売している。

ヨーロッパで2万世帯以上が参加しているというPumpipumpe。その特徴は、デジタルとアナログを両方活用していることだ。ポストにシールを貼るのはアナログなやり方だが、貸せる物を Pumpipumpeのオンラインマップに登録することも可能だ。

普段は通らない道にある家から物を借りられないか探す場合は、オンラインマップを使うと便利だろう。一方で、自分が住むマンションの集合ポストなどで、シールがパッと目につくのは、アナログならではの便利さだ。

デジタル化が進む昨今、物の貸し借りができるオンラインサービスが登場しているが、特殊な物でなければ、隣に住む人が持っている可能性も高い。人の家のインターホンを鳴らすのには勇気がいるが、ポストにシールが貼ってあれば、一歩を踏み出しやすいのではないだろうか。

※1 社会意識に関する世論調査 2 調査結果の概要 1 – 内閣府
【参照サイト】Pumpipumpe – a sharing community
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