【3/28開催】イタリアの「命あふれる土」をめぐる旅の視察報告会。現地のリアルな情報をお届けします!

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【視察報告会】イタリアの「命あふれる土」をめぐる旅でみた、人と自然のリジェネラティブな関係
〜イタリア現地の視察をもとにリアルな情報をお届けします!〜

私たちはまだ、土の持つ可能性の数%しか知らない──

地球の50年後、100年後を見据えて投資や環境保全を率先して行っている欧州の先進企業が、今まさに投資している「土壌」。たとえば、世界最大のファッション業界大手企業体であるLVMHグループのワイン&スピリッツ部門であるモエヘネシー社は、世界トップの科学者や国際的な専門家を集め、土壌の保護と再生を支援するために研究センターの設立に2,000万ユーロ(約29億円)を投資しています。

一方で、国連食糧農業機関(FAO)によると、食料生産に欠かせない地球上にある土壌の33%以上がすでに劣化しており、2050年までに90%以上の土壌が劣化する可能性が訴えられています。

私たちは、「土」とどのように付き合って行けば良いのでしょうか?

「土には、生態系全体を助ける大きな役割があります。地球の持続可能性を考えたときに、土の健康が一つのゴールになると思っています」

「土」こそが、地球環境の“根本的な回復”に必要不可欠である──土をよくする社会を目指す国際コンソーシアム「JINOWA」の齋藤由佳子氏は、確信を持ってそう話します。

「最近の腸活ブームにより、人間の免疫力を高めるためには腸内細菌が大事だという認識が高まっていますよね。つまり対症療法ではなく、そもそもの人間が持つ自然回復力を高めるには、腸内環境を整える必要があるんです。それとまったく同じで、生命である地球を根本的に回復させようと考えたとき、地球における人間の腸内細菌は何にあたるのかと考えたら、それは『土の中の微生物』なのではないかと思いました」

肥沃で健康な土は健康な農作物を育て、そこに育つ草木を食べる畜産物にも良い影響を与える。土が肥沃で健康であれば、結果的に人間や自然環境の健康につながっていくというのが、齋藤氏の考えです。

人間の健康には、土の健康が欠かせない。土の持つ可能性に挑むJINOWA【ウェルビーイング特集 #7 再生】

JINOWAは、2021年から2030年まで国連が進めている「生態系回復の10年」に参加し、あらゆる産業を循環型へ転換するために、地域コミュニティレベルでの生態系回復に向けた活動を行っています。そんなJINOWAが最も注力して研究するのが「土の力」であり、健全な農作物を育てるための土壌の大切さや、生態系全体における土の役割を実証しています。

そんななか、昨年夏に開催されたのが、JINOWAが主催する【イタリアの「命あふれる土」をめぐる旅】です。IDEAS FOR GOOD編集部の欧州在住者による事業組織である「ハーチ欧州」のメンバーが参加し、グリーンビジネス分野の起業家や研究者たちとともに、北イタリアを6日間かけてめぐりました。

イタリア視察

Photo by Masato Sezawa.

今回は、ハーチ欧州メンバーから実際の現地での体験談を聞きながら、世界を舞台にして「土の可能性」に挑むJINOWAの齋藤 由佳子氏をゲストにお招きし、「土」や「循環」、「農業」「微生物」「ローカル」「リジェネラティブ」などをキーワードに、「土が根本的な地球環境の回復となるのはなぜか?」「土をよくすることが、私たち人間にどうつながっていくのか?」など、語らいます。

ご紹介内容

    • 国際コンソーシアム「JINOWA」について
    • 社会の裏側に隠された「廃棄物の現実」
    • イタリアで見てきたリジェネラティブ事例

-イタリアの名建築を数々手がける「土の多様性スタジオ」
-ワイン造りで環境再生。小学校を開校したイタリアの名門ワイナリー
-オーバーツーリズムのヴェネツィア本島の隣で、人々が暮らしを紡ぐコミュニティ「ジュデッカ島」
※内容は変更になる可能性がございます。

イタリア視察

イタリア視察

イベント概要

  • 開催日時:2023年3月28日(火) 19:00〜20:00(Zoomオープン18:50)
  • 主催:ハーチ株式会社
  • 参加費:1000円から(寄付オプションあり)
  • 定員:50名(先着順)
  • 参加方法:イベント当日までに、配信URLをメールにてお送りします。(イベント終了後は、参加者の方へアーカイブ動画もお送りします。)
  • お申し込み:Peatixイベントページよりお申し込みください

※寄付付きチケットの収益は、今後のハーチ欧州の運営費用に充てさせていただきます。

タイムテーブル

18:50 Zoomオープン
19:00 主催団体の紹介
19:05 JINOWA活動の紹介・イタリア視察について
19:25 実際に参加したメンバーからの体験共有(ハーチ欧州:瀬沢)
19:45 パネルディスカッション
20:00 質疑応答
20:08 お知らせ・アンケートなど
20:10 終了

こんな方におすすめ

  • 欧州のソーシャルビジネスに興味のある方
  • 「土壌」や「リジェネラティブ」などのキーワードに興味のある方
  • IDEAS FOR GOODの特集【土とリジェネラティブ】を読んでいる方
  • 日本国内外でソーシャルビジネスに関わっている方
  • イタリアの食・ワインに興味のある方
  • イタリア現地を旅している感覚を味わいたい方
  • いつもIDEAS FOR GOODやCircular Economy Hubの記事を読んでくださっている方

スピーカー

齋藤 由佳子(さいとう ゆかこ)氏

2011年にヨーロッパへ移住し、2013年にイタリア食科学大学大学院を修了後に地域文化と環境教育プログラムを提供するイタリア『Genuine Education Network』を2014年にミラノにて設立。2016年から『株式会社GEN Japan』の代表取締役社長CEOに就任。2021年5月に循環と土壌再生を推進する国際コンソーシアム『JINOWA』を設立。現在の専門は持続可能な発展(SDGs)の教育政策(ESD)および衣食住のエコロジカルな伝統知(Traditional Ecological Knowledge)を活かしたイノベーション戦略、食文化による地域振興を目指す自治体、NPO、企業、生産者へ向けた持続可能な観光・食文化政策・国際コミュニケーション戦略アドバイスなどを行う。2016年 Forbes Japan「世界で闘う日本人女性55名」に選出。『シーバスリーガル ゴールドシグネチャー・アワード 2020 presented by GOETHE』ビジネスイノベーションカルチュラル部門受賞。

瀬沢正人(ハーチ欧州)

IDEAS FOR GOOD編集部・クリエイティブディレクター。前職は日系メーカーにて国内外のデジタルマーケティング推進、海外営業を担当。デンマークで映像制作とサステナビリティについて学び、現地の社会課題を取材した作品がきっかけとなり、IDEAS FOR GOODにジョイン。映像コンテンツのディレクションと制作を担当。

富山恵梨香(モデレーター)

ハーチ欧州フランス支部・IDEAS FOR GOOD副編集長。パリ在住。大学では行動経済学を学び、卒業後には日系不動産会社のベトナム、ハノイ支店に約2年間勤務。国内外の社会的企業への取材をする傍ら、体験型メディア事業「Experience for Good」責任者としてベトナム・ハノイの「ウェルビーイング」ツアーなどを企画・実施。その他フィリピン在住経験の他、世界20か国以上への渡航経験あり。

▶︎Peatixイベントページよりお申し込みください

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