IDEAS FOR GOODでは、創造的なアイデアやコミュニケーション、ビジネスモデルの創出を通じて気候危機に立ち向かうプロジェクト「Climate Creative」を株式会社メンバーズとともに実施しています。 Climate Creative Cafeでは、気候危機に関する課題解決に向けて、さまざまな業界や組織・立場における1人1人のクリエイティブなアプローチに着目し、参加者の皆さんと共に実際のアクションへとつなげていきます。(過去のイベント一覧)
11回目となる今回のテーマは「『拡張ステークホルダー』で考える、社会とビジネスのリデザイン」。様々な環境・社会問題に直面する現代においては、例えば素材の生産者やその周囲に住む人々など、広い視野で多様な存在間の関係性を捉えることが求められ、さらに生物や環境にも目を向けながら人間中心設計から脱却する動きも加速しています。関係性を再考・修復し、新たな価値観を生み出す概念として、IDEAS FOR GOOD編集部は「ケア」の概念に注目。これまでIDEAS FOR GOODでは、医療・介護・保育などいわゆる「ケアワーク」の取り組みはもちろん、より広義のケアとして南アフリカの伝統的な精神や自然視点に立った経営まで幅広く紹介し、多様な存在のウェルビーイングを模索してきました。
今回イベントにお招きするのは、一般社団法人「Deep Care Lab」の代表理事であり、一般社団法人「公共とデザイン」共同代表でもある川地真史さんです。Deep Care Labは、想像力を人間ならではの気候危機時代に必要な力ととらえ、想像力をはぐくむ実験的な企画や事業づくりを共創するクリエイティブ・スタジオ。公共とデザインは「公共の再編を通じて、私の内なる光を灯す」をミッションに、企業・自治体・共同体と実験を共創するソーシャルイノベーション・スタジオです。
(川地さんへのインタビュー記事はこちら:あらゆるいのちを「ケア」する想像力を。自分の「特権性」と向き合う【多元世界をめぐる】)
本イベントでは、既存のビジネスやデザインがもたらした「見えざる負」を紐解きながら、人間にとらわれない存在間の関係性を「ケア」の視点で見つめなおします。川地さんが「ケア」をどのように解釈し、なぜ気候危機時代に重要だと考えるのか。多様なステークホルダーを考えるうえでいかに想像力を用い、ビジネスに応用するのか。そしてその先にどのような価値や豊かさが生まれうるのか。実際の取り組み事例と共に考えていきましょう。
既存事業のステークホルダー全体のウェルビーイングを向上させたいと考える方、社会課題解決につながるビジネスをこれから起こしていきたい方など、ぜひご気軽にご参加ください。
(ケアに関するコラム記事はこちら:あなたには見えていますか?生活もビジネスも、「ケア」の視点で存在を想う)
当日の流れ
19:00~ オープニング
19:10~ 第1部:インスピレーショントーク
-なぜ今の時代に「ケア」なのか(ハーチ・メンバーズ)
-「拡張ステークホルダー」で考える、社会とビジネスのリデザイン。 気候危機時代に必要な「Deep Care」視点とは?(川地 真史さん)
20:00~ 第2部:クロストーク
(トークテーマ例)
-ケアのインセンティブは何か?
-コミュニケーションにおいて、わかりやすさと想像しなくなることのバランスをどうとるか?
-ケアの考え方を社内で広めるために、明日から何ができるか?
20:25~ クロージング
20:30~ アフタートーク(登壇者やほかの参加者とお話頂けます。21時にクローズ予定。)
※変更になる可能性がございます
こんな方におすすめ
- ステークホルダーのウェルビーングを保障したいプロジェクトマネージャー
- 人間中心デザインを疑問視するビジネスデザイナー
- グリーンウォッシュを避けたいマーケティング・広報担当者
- 企業のESG・SDGs・サステナビリティご担当者
- 企業の経営企画・事業企画のご担当者
- 社会課題解決ビジネスに興味のある方
- 脱成長や経済性を超える豊かさに興味がある方
- サステナビリティにおける最先端領域の動きをウォッチしていたい方
- その他、気候変動問題やサステナビリティに興味がある方どなたでも
イベント概要
開催日時:2024年2月13日(火) 19:00〜21:00(※Zoomオープン 18:50)
開催場所:オンラインZoom(ミーティング機能)
参加費用:無料
参加方法:Zoom ※イベント中レコーディングを行います。参加者の皆さんのお顔や声はレコーディングされませんのでご安心ください。
主催:IDEAS FOR GOOD
お申込み:Peatixイベントページよりお申し込みください
登壇者紹介
川地 真史(一般社団法人Deep Care Lab代表理事 /公共とデザイン共同代表)
Aalto大学CoDesign修士課程卒。フィンランドにて行政との協働やソーシャルイノベーションを研究の後、現在はエコロジーや人類学、未来倫理などを横断し、あらゆるいのちへの想像力とケアの実践を探求。渋谷区のラボ設立伴走、産むを問い直すデザインリサーチ「産まみ(む)めも」、應典院「あそびの精舎」構想/運営、「多種とケア展」開催などプロジェクト多数。論考に『マルチスピーシーズとの協働デザインとケア』(思想2022年10月号)、共著に『クリエイティブデモクラシー』(2023年10月 BNN出版)。
倉地 栄子(株式会社メンバーズ)
カナダ政府局(NPO)で難民・移民保護支援活動を経て、メンバーズに入社。デジタルを中心に社会課題解決型のマーケティングやコミュニケーションのプロジェクトプランニングを推進。今年4月から脱炭素DXカンパニーを立ち上げ、企業の脱炭素事業の支援をスタート!趣味は、スノーボード、サーフィン、畑など自然と関わる遊びが好きです。
我有 才怜(株式会社メンバーズ)
2017年新卒入社。2018年よりデンマークのデザインコンサルティング会社Bespoke(現:Manyone)の「Futures Design」メソッドの日本展開に従事し、社会課題解決型のビジネスモデルやマーケティング施策の立案・実行支援を担当。2023年4月からは、企業の脱炭素を後押しすべく、Scope3削減事例に特化した「脱炭素DX研究所」の所長を務める。
宮木 志穂(ハーチ株式会社 IDEAS FOR GOOD Business Design Lab)
在学中は英国リーズ大学に留学し社会学を専攻。2019年よりIDEAS FOR GOODで国内・東南アジア・ヨーロッパを中心にサステナブル企業/団体を取材。世界のアイデアを組織のサステナビリティ推進の加速に繋げたいと思い、2020年IDEAS FOR GOOD Business Design Labを立ち上げる。社内教育支援、オウンドメディア運営や事業開発の伴走支援等に幅広く取り組む。
大石 竜平(ハーチ株式会社 IDEAS FOR GOOD Business Design Lab)
ロンドン大学建築学部卒。帰国後は保育業界に飛び込み、子どもの「やりたい!」に基づいた遊びや活動を展開。無類の魚・釣り好きでもあり、世界各地で釣りをする中で海洋ゴミの深刻さを体感。子どもたちの未来にも関わる問題を、子どもたちと一緒に考え、楽しみながら変化を起こしたいと考えている。
過去のイベントレポート
- 【イベントレポ】クリエイティビティを民主化しよう。気候危機に立ち向かう『企画』のつくりかた
- 【イベントレポ】「捨てる」から考える、まちのサーキュラーデザイン 〜 多摩美術大学TUB × 鹿児島県大崎町の実践 〜
- 【イベントレポ】アシックスの「カーボンフットプリント世界最少スニーカー」社内外を越境するイノベーションをどうつくる?
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