日本でも販売中。ベルリン生まれのコーヒーかすから作るコーヒーカップ

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世界中で愛されているコーヒー。朝起きて飲む、一杯の熱いコーヒーは格別だ。これからの季節の昼下がりは、アイスコーヒーでさらに元気が出るだろう。

私たちは1日で、1年で何杯コーヒーを飲むだろうか。それが国全体になったらどうだろう。ヨーロッパ全土では何と、1日に800万キロものコーヒーかすが捨てられているという。この大量に消費されるコーヒー豆を再利用する試みは、すでに世界各国で始まっている。IDEAS FOR GOODでも、コーヒー豆の皮から作るコーヒーカップや、コーヒーかすを燃料にするロンドンバスなどをご紹介してきた。

そんな中で、ドイツ・ベルリンに本拠を置くKaffeeform社は、コーヒー豆を挽いたときに出るかすに注目した。コーヒーかすをアップサイクルし、丈夫で美しいコーヒーカップを製造している。

コーヒーかすからできたKaffeeform

Image via Kaffeeform

Kaffeeform社の製品デザイナーのジュリアン・レヒナー氏は、イタリア留学中に、毎日大量に出るコーヒーかすを原料として新しいものを作ることはできないだろうかと、3年ものあいだ試行錯誤を重ねた。そして2015年にはコーヒーカップを作ることに成功し、販売を開始したのだ。

このカップの原料となるコーヒーかすは、共同会社が毎日ベルリンのカフェやレストランから集めて乾燥し、カップの製造工場に届ける。そこで、バイオポリマー、デンプン、セルロース、木、天然樹脂、ロウと油を加えて、カップの耐性を強化する。これらはすべて再生可能な原料で、石油を使わない結合剤だ。

カップは大理石のような美しい柄で、木調をも想像させる。カップそのものから、ほのかなコーヒーの香りがすることが一番の特徴だ。軽量で耐久性に優れており、食洗器でも洗えるうえに、1,5mの高さから落としても割れない。

コーヒー香る新たなコーヒーカップ

Image via Kaffeeform

使用後のリサイクルも、もちろん可能だ。Kaffeeform社に直接返却された使用済みカップで、再び製品を作ることができるという。ゴミとして廃棄する場合も、産業堆肥処理場において生分解されたり、カーボンニュートラルな方法で焼却されたりする。

このコーヒーカップは現在、Kaffeformのオンラインストアでの販売をはじめ、ドイツの多くの都市およびヨーロッパの国々で店頭販売されている。

日本でもスペースジョイのオンラインストアや、LOFTARENOTBEAMSCOLLECTERSの一部店舗および、スペースジョイ直営店(品川区 目黒駅から徒歩1分)で購入できる。

あなたもぜひ、コーヒーかすをリサイクルした、ほのかにコーヒーの香りがするエコカップで、美味しいコーヒーを愉しんでみてはいかがだろうか。

【参照サイト】Kaffeeform
(※画像・情報提供:Kaffeeform/スペースジョイ

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