インドのイエスバンク、SDGs活動に融資できる「グリーン・フューチャー預金」を開発

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世界には、実に数多くの課題がある。人々が幸せに暮らすために、国連(UN)は、貧困の撲滅、質の高い教育、福祉、ジェンダー平等、クリーンエネルギー、気候変動など17の項目からなる「持続可能な開発目標(SDGs)」を設定している。

SDGsやパリ協定の目標実現ための支援をインドの銀行のなかで唯一受け、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)も推し進めている、民間銀行イエスバンク。同行がこの程、SDGsに関連した事業に融資を行う世界初のサービス「グリーン・フューチャー預金(Green Future Deposit)」を開発した。

金利は通常7.5%だが、高齢者は8%に設定されており、ちょっとした思いやりを感じる。また、ネットバンキングのみで開設可能で、ペーパーレスなことから、無駄な資源を使わないという哲学が徹底しているようだ。

イエスバンクのマネージング・ディレクター兼CEOのラナ・カプール氏は、「イエスバンクは、インドのグリーンな銀行として確立しています。持続可能な金融を力強く提唱し、インド政府も推進するグリーンで環境に良いこと(Green Good Deeds)を最前線で支援していきます。」と語る。

同行は、今後も続々とSDGsを支援するサービスをローンチしていくという。また、銀行の施設内で発生した乾燥廃棄物9.5トンをリサイクルするパイロットプロジェクトを行っており、成果として四半期ごとに27.35MTのカーボンフットプリントを削減した。

インドは近年、進境著しいが、貧富の差、教育の普及、男女差別など、さまざまな社会問題も抱えている。人々はこのような問題に当事者として日ごろから直面しているからこそ、今回の画期的な商品の開発につながったのではないだろうか。

このような社会問題解決型の金融サービスは、隣国バングラデシュのグラミン銀行が有名だ。貧困層を対象にしたマイクロクレジット(少額融資)で低金利の無担保融資を行い、ノーベル平和賞を受賞したことで知られている。

社会問題に焦点を当てたプロジェクトやサービスは、開発途上国を対象として興ることが多い。人は、どれだけ情報を入手しても実際に経験し当事者にならないと、真にその問題を理解できない性があるが、気候変動や貧困問題などの問題は地球規模で起こっており、私たちにとっても対岸の火事ではない。日本などの先進国でも、社会問題解決型の金融商品やサービスが増えることに期待したい。

【参照サイト】YES BANK LAUNCHES GREEN FUTURE: DEPOSIT, INDIA’S FIRST EVER GREEN DEPOSIT PRODUCT
【関連ページ】持続可能な開発目標(SDGs)とは・意味
(※画像提供:Shutterstock.com