女の子もパイロットを夢見てほしい。ジェンダー問題に向き合う英LCCのキャンペーン

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イギリスの格安航空会社easyJetが、未来の女性パイロットを募集するキャンペーン動画を発表した。

動画は、大ヒット映画「Catch Me If You Can」で天才詐欺師を演じるレオナルド・ディカプリオがパイロットに扮する名シーンのパロディである。主役を務めたのは、easyJetの女性機長Emily Revie(以下、エミリー)の娘、9歳のハンナだ。パイロットの制服を着たハンナは、客室乗務員に扮した少年たちを引き連れ、かの有名なシーンを見事に演じた。

この動画の撮影はロンドン・サウスエンド空港で行われ、旅行者やビジネスマンなど多くの人たちを驚かせたそう。

Image via easyJet

女の子をパイロット役に起用することで、Top GunやThe Aviator、Flyboysといった有名な映画によって社会へ刷り込まれた「パイロット=男性の仕事」というイメージを払拭したいとeasyJetは考えた。

航空業界の全パイロットのうち、女性はわずか5%という現在。そんなジェンダーの問題に対して、同社は2020年までに社内の女性パイロットを20%まで増やすという目標を掲げている。実際にeasyJetに所属する女性パイロットの割合は、6%(2015年)から13%(2017年)へと増加しており、目標の達成も遠い未来ではないだろう。

また、easyJetで働く500人のパイロットたちを対象としたアンケートによると、女性よりも男性の方が幼少期にパイロットを将来の仕事にしたいと明確に考える傾向があることが判明した。幼少期に出会う人々や、テレビや映画で見るスターなどは、将来の夢を考えるにあたり極めて重要になるそう。

だからこそeasyJetは、性別に関係なく、より多くの子供たちが空港の外でパイロットと触れ合える機会を作り続けている。たとえば、自らの仕事を伝えるために、パイロットたちが3年間で150以上の学校を訪問するなどだ。

ハンナの母で現役パイロットのエミリーは、学生時代に「パイロットは男の仕事、他の仕事を探したら?」と心無い言葉をかけられていた。しかし、現在の彼女は自らの仕事を楽しんでおり、女の子たちにパイロットという夢を持ってもらえるチャンスに携われてよかった、と語っている。

Image via easyJet

近年、社会に進出する女性も増え、男女平等に仕事をする権利が求められている。2018年8月には日本でも初めての女性戦闘機パイロットが誕生し、世界でもこのニュースは大きく取り上げられた。

しかし、日本社会ではジェンダー・ステレオタイプが残る側面も多くある。男だから女だから、と性別によって個人の夢への道が閉ざされるのはナンセンスだ。次世代の子供たちがもっと自由に生きるためにも、easyJetのキャンペーンはキャリアについて考える良いきっかけになったのではないだろうか。

【参照サイト】easy Jet launches campaign to recruit female pilots of the future
【参照サイト】Amy Johnson Initiative
【参照サイト】女性初の戦闘機パイロット誕生

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