廃棄予定食品は半額に!30万人以上が利用するスウェーデン発アプリとは

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「フードロス」という言葉を聞いたことはあるだろうか。これは、人間のために生産された食料が、本来は食べられる状態であるにもかかわらず捨てられることを指す。

現在、世界で生産される食料のなんと3分の1が食べられることなく廃棄されているという。量にすると年間13億トン。経済損失は1兆米ドルにのぼる。また、食べられずに捨てられてしまう食料を生産する際にもCO2が排出されており、その量は約33億トンにもなる。

フードロスは、資源の無駄使い、経済的な損失、そして環境に対する負荷まで引き起こす深刻な問題なのだ。また、こうして多くの食料が失われる一方、世界では8億人もの人々が飢えに苦しんでいるという現実もある。

この状況を変えるべく誕生したのが、スウェーデン発のアプリ「Karma(カルマ)」だ。Karma開発チームが目を付けたのは、「売れ残った」という理由だけで廃棄される食品たちである。Karmaは、そのような店舗で発生した余剰食品を定価の半額で購入することができるアプリなのだ。

使い方は簡単。まず、Karmaに登録している店舗が、売れ残った商品をアプリ上にアップする。利用者はアプリ内に表示されるこれらの商品から購入したいものを選び、オンラインで支払いをする。あとは店舗にその商品を受け取りに行くだけだ。

Karmaは2016年にサービスを開始。現在スウェーデン国内のレストラン、カフェ、ホテル、スーパーマーケットなど1500店舗以上が参画しており、アプリの利用者は35万人以上だという。

2018年からは英ロンドンでのサービス展開も始まった。実際の利用者のレビューを見てみると、「おいしいレストランを開拓しながら廃棄される食べ物を救えるなんて最高のアプリ!」「素晴らしいアプリ。お金が節約できるし、たくさんのお店が選べるので、毎晩違ったメニューを楽しんでいます。」と絶賛する声が多数寄せられており、サービスは今のところ高い評価を得ているようだ。

IDEAS FOR GOODでは、他にもレストランの売れ残りメニューを格安で買えるアプリ「FoodForAll」や、消費期限が近い食品と消費者を結びつけるフィンランド発のサービス「Froodly」、さらには廃棄予定の食品を毎月定額でテイクアウトできる日本のアプリ「Reduce GO」などを紹介してきた。

Karmaの特徴は販売者、購入者双方がメリットを感じながらフードロス問題の解決に貢献できる点にある。店舗は本来なら廃棄されるはずの商品を利益に変えることができ、利用者は美味しい食べ物を格安で購入できる。そして、結果的に食料廃棄を減らせば、地球環境にとっても良い影響を与えることになるのだ。

消費者・店・そして環境の3者が幸せになれるこのビジネスは、まさに「win-win-win」だとKarmaは言う。Karmaの今後に注目すると共に、世界中でこのような取り組みがさらに広がっていく事を期待したい。

【参照サイト】karma
【参照サイト】Foodloss Challenge