無印良品、フィンランドの雪に強い公共自動運転バスをデザイン

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人が雪道を運転するのが大変なように、自動運転車にとっても雪道を走るのは難しい。そのためか自動運転車のテストや開発の多くが、運転のしやすい快適な気候のもと行われており、雪が降っていたり霧が立ちこめていたりする悪天候のもとでは苦戦しがちだ。そこでサンタクロースの国ことフィンランドの会社Sensible 4は、厳しい真冬でも自動運転車が走行できるような全天候型の自動運転システムを開発している。

またSensible 4は自動運転車のなかでも、シェアできる乗り物こそが次世代の革命的な移動手段になると考えている。そのため同社のシステムは、シャトルバスのように皆で共有できる公共交通機関向けに開発されている。2020年にはこのシステムを搭載したGacha shuttle bus(Gachaシャトルバス)がフィンランドで実用化される予定だ。そして今回、このバスの車体デザインを提供したのが、無印良品でおなじみの良品計画だ。

Image via 良品計画

日用品を販売する無印良品が車体のデザインに関わるとは意外だが、これには同ブランドが目を向ける社会課題が関係している。少子高齢化が進む地方の課題解決に注目する無印良品は、厳しい気候を想定し、なおかつ地域でシェアできる公共交通機関をターゲットにするSensible 4の考え方に共鳴した。できあがったバスはいかにも無印良品らしい、あえて特徴を押し出さないミニマルなデザインになっている。雪が積もる林道にすっと溶け込んでいきそうだ。

Sensible 4は自社の技術をAutonomous(自動)にかけてSnowtonomousと呼ぶほど、雪道を走ることに関して自信を見せている。雪が降っても機械が凍らないのはもちろんのこと、複数のセンサーや不可視光線で車体周りの障害物を感知したり、ロボットナビゲーションを使って車体が通るべき道を的確に誘導したりする。100%自動にするのではなく、人が遠隔操作を行っている点も安心だ。

日本でも北海道や青森県といった北の地域は雪が多い。自動運転の法整備が進めば、国内でもGachaシャトルバスの活躍できる場がありそうだ。冬の日の暖かなバスが思い浮かぶ。乗客はガラス窓越しに雪を眺めながら、車内で団欒の時を過ごす。北風小僧の寒太郎、今年も町までやってきた、ヒューンヒューン、ヒュルルンルンルンルン。そこにはシェアできる乗り物ならではの良さがある。

【参照サイト】Sensible 4
【参照サイト】良品計画
(※画像:良品計画より引用)