アマゾンの森林火災や、気候変動ならぬ「気候危機」などのニュースを見たとき、あなたはどう感じただろう。その場では危機感を覚えて自分も何かアクションを起こさないと!と思っても、具体的には何をしたらいいのかがわからず、日々の忙しさからいつの間にか忘れてしまっていないだろうか。
そんな人におすすめしたいのが、サステナビリティを「習慣」にするためのアプリだ。
「eevie(イーヴィー)」と呼ばれるこのアプリは、環境に良いとされる20の習慣から取り組みたいものを選び、それらを通知するリマインダー機能によって、環境に配慮した生活をサポートするというもの。はじめに自分の出すカーボンフットプリントを計測し、削減目標を決めておく。そしてエコな習慣を続け、日々記録していくことで、ゲーム感覚で普段の生活からインパクトを生むことができるのだ。
20の習慣は決して難しいものではない。たとえば、マイバッグ・マイボトルを持参する、季節のものを食べる、水の出しっぱなしに気をつけるなど、身近で取り組みやすいものばかり。そして、各習慣の項目ページには、eevieユーザーの中で同じ習慣に取り組んでいる人数や、習慣にするためのコツ、なぜこの習慣が環境に良いのかなどの情報が掲載されている。
習慣化をサポートするリマインダーを設定すると、「歯磨きをしましたか?歯磨き中に水を出しっぱなしにすると1年で7,000リットルの水の無駄遣いになります。」「明日のためにマイボトルを洗いましょう」などのメッセージが送られてくる。日々何気なく行っている行動について、改めて意識するきっかけを与えてくれるだろう。
eevieのCEO兼共同設立者であるTono Willms氏は、「eevieは多くの人が気軽にエコフレンドリーな日々を送れるように設計されたアプリ」と語る。彼が目指すのは、毎日のアクティビティや睡眠状態などを記録するスマートウォッチが多くの人の健康をサポートしているように、eevieが多くの人のサステナブルな生活をサポートすることだ。
複雑な要因が絡み合う環境問題に対しては、地域、国、世界レベルでの対策が必要であることは確か。しかし、そのコミュニティを構成する個人の行動や意識を変えていくことは大きな課題だ。
一人の行動や意識が持続可能な未来をつくるということを信じて、多くの人が取り組みやすいようにつくられたeevie。人々の意識、そして社会を変える一歩となるのか。今後に期待したい。
【参照サイト】eevie