【2023年3月】ロンドンで自転車通勤が主流に。ちょっと心が明るくなる世界のグッドニュース5選

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社会をもっとよくする世界のアイデアマガジン、IDEAS FOR GOODの編集部が選ぶ「ちょっと心が明るくなる世界のグッドニュース」。前回の記事では、厚労省が「飲む中絶薬」を承認する方向で動いていることや、ALSの新たな治療法が発見されたことなどをご紹介した。

日々飛び交う悲しいニュースや、不安になる情報、ネガティブな感情ばかりを生む議論に疲れたあなたに。世界では同じくらい良いこともたくさん起こっているという事実に少しのあいだ心を癒し、また明日から動き出そうと思える活力になれば幸いだ。

愛に溢れた世界のグッドニュース5選

01. イランとサウジアラビア、長年の確執を経て関係再開に合意

長年、国交を断絶していたイランとサウジアラビアの外交が、3月初旬に正常化したことが報道された。同じ中東のイスラム教のなかでもシーア派が多数を占めるイランと、スンニ派のサウジアラビア。大使館の襲撃事件などもあり、両国の間には緊張が走っていた。

今回、これまで中東地域に大きな影響をもたらしてきたアメリカの介入なしで関係が修復に向けて動き出したことに対する懸念の声も聞かれるが、単体で見たらグッドニュースと言える。

【参照サイト】Iran and Saudi Arabia agree to resume relations after years of tension

02. ロンドンで、自転車利用者が車の数を上回る

ロンドンの交通委員会が新たに発表したレポートで、市内の交通ピーク時に一番使われているのは、車よりも自転車(40%)だということが明らかになった。

1999年以降、ロンドンの車運転者の数は64%減少したが、自転車利用者の数はなんと386%増。大気汚染の原因となる排気ガスを出さず、さらに健康にも寄与する交通手段ということで、ますます自転車で走りやすいまちづくりが目指されていくことに期待だ。

【参照サイト】Committee Report London

03. スペイン、政治と経済の場の「女性比率4割」を義務付けへ

スペインのペドロ・サンチェス首相が、3月8日の国際女性デーを前に、政治・ビジネス・その他の公的生活の分野における「ジェンダー平等法」を発表した。

具体的には、従業員が250人を超えて年間売上高が5,000万ユーロの上場企業の管理職のうち40%を女性が占めることを義務付けている。現在、政治の場では議会の44%と上院の39%を女性が占めているが、それを企業でも進めていこうというものだ。

「女性が社会の半分を代表しているなら、政治的および経済的権力の半分も女性にないといけない」と首相。より公正な社会に向けた一歩となるだろう。

【参照サイト】New Spain Law Promotes Gender Parity in Politics and Business

04. 全国初「ラーケーション(校外学習休み)」導入へ

愛知県が来年度から導入する、ワーケーションならぬ「ラーケーション」。学びを意味する「learning」と、休暇を意味する「vacation」を組み合わせた言葉だ。

県内の小中高校生が校外で取り組む活動を企画し、学校に届け出ることによって年間3日まで欠席扱いなしで校外学習の機会が得られる制度である。もちろん子供の自主性や、親の持つ機会の幅広さなどが今後課題になるかもしれないが、学校の勉強だけではない機会が公的に得られるようになったことは大きい。

【参照サイト】年間3日まで学校を休める「ラーケーションの日」導入へ 愛知

05. 1日に11分の「早歩き」で早死のリスクが23%減

ケンブリッジ大学の研究者が率いるチームが、3,000万人を対象とした新たな調査で、早歩きによって心臓病や脳卒中といった早死のリスクを4分の1に減らすことを示した。

1日11分、週に75分の中強度の運動をもし誰もが行った場合、10人に1人の死亡を防ぐことができるとしている。その中強度の運動の代表的なものが、早歩きなのだ。運動量が減っている現代、あえて早歩きで散歩などしてみてはいかがだろうか。

【参照サイト】Brisk Walking for Just 11 Minutes a Day Slashes Risk of Premature Death by 23% Says Study of 30 Million People

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