【2023年5月】中年男性だって踊りたい。ちょっと心が明るくなる世界のグッドニュース5選

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社会をもっとよくする世界のアイデアマガジン、IDEAS FOR GOODの編集部が選ぶ「ちょっと心が明るくなる世界のグッドニュース」。前回の記事では、パリのセーヌ川が2024年開催のパリオリンピックに向けて浄化される計画が進んでいることや、断絶される世の中であっても人が平均して2分に1回人助けをしていることなどをご紹介した。

日々飛び交う悲しいニュースや、不安になる情報、ネガティブな感情ばかりを生む議論に疲れたあなたに。世界では同じくらい良いこともたくさん起こっているという事実に少しのあいだ心を癒し、また明日から動き出そうと思える活力になれば幸いだ。

愛に溢れた世界のグッドニュース5選

01. 「孫のために」気候変動アクションをする高齢者、急増中

気候変動の問題に積極的に取り組むシニア世代が増えている。カナダでは、2023年4月にトロントの金融街に人々が集まり、カナダの大手銀行RBCに向けた抗議デモを行った。主な訴えは、石油・ガス産業への多額の投資を行うプロジェクトへの批判だ。環境への影響だけでなく、カナダ国内の先住民の住処にパイプラインを置くことへの批判も含まれている。デモのときに使うプラカードには「孫のために」と言うメッセージ。

また、スイスでも政府が気候変動対策にさらに取り組む必要があると主張する人々がいる。社会の問題を語るとき、何かと「若い世代」「高齢者」と分断されがちな今、次の世代のことを考えて行動する彼らの姿は希望になりそうだ。

【参照サイト】Worried about their grandkids’ future, more seniors are taking up the climate fight

02. 生命がいてもおかしくない環境の惑星、意外と近くに発見

地球サイズの新しい惑星が、私たちが住む地球からわずか90光年離れたところに発見された。天文学的に言えば、すぐ隣にあると言える。Nature誌に掲載された論文によると、この惑星では生命を維持できる可能性もあるという。

「LP 791-18d」と名付けられたこの系外惑星は、NASA のトランジット系外惑星探査衛星(TESS) と現在は引退しているスピッツァー宇宙望遠鏡による地上および宇宙からの観測によって天文学者によって検出された。これから本格的な調査に入っていくようだが、なんだかワクワクする発見だ。

【参照サイト】A temperate Earth-sized planet with tidal heating transiting an M6 star

03. 三井住友FG、東アフリカの石油パイプラインへの資金提供を中止か

三井住友フィナンシャルグループ(FG)が、東アフリカ・ウガンダでの原油パイプライン計画(EACOP))について、現在は関与していないとの立場を明らかにした。Bloombergの2023年5月16日の報道によると、同グループはこれまでEACOPに対する50億ドル規模の資金提供に関与していたとされている。

この発言に対して、以前からこの計画が周辺地域の環境の悪化や気候変動の悪化につながるとして批判していた環境団体StopEACOPは「この決定を歓迎しています」としている。

【参照サイト】Sumitomo Mitsui Rules Out Funding $5 Billion Uganda Oil Pipeline

04.ニュージーランド、処方箋を無償化へ

ニュージーランドの議会で、2023年7月からは薬の受け取りが無料になることが決まった。もともと医薬品の処方箋は5ドル(約436円)。一人ひとりにとっては小さい金額だが、大きな一歩だ。国全体でみると、年間約300万人、特に65歳以上の77万人のお金が節約される予定だという。

人々がより早い段階で、しかもお金をかけずに医薬品を入手できるようにすることで、病院にかからずともある程度の病を自分でケアできるようにし、医療制度への過剰な負担を軽減することも期待されている。

【参照サイト】Budget 2023: Cheaper childcare, free prescriptions and a trust tax hike

05. 「年齢は単なる数字に過ぎない」歌って踊る中年男性たち

インスタグラムで36万人のフォロワーを持つ中年男性たちがいる。42歳から60歳で構成された「Outta Puff Daddys(アウタ・パフ・ダディーズ)」だ。もともとは、子どもの学校の発表会でパフォーマンスをするために近所のお父さんたちで結成されたチームだったが、未経験でも一生懸命かつ楽しく踊る姿がSNSで話題となり、今でも多数のフォロワーを抱えながら活動を続けている。

チームの一人は、「多くの人が、『(父親が踊るなんて)子どもたちが恥ずかしいのではないか』と思っているのですが、私たちのクルーにそんな人はいません。家族も子どもたちも本当に協力的です」とポジティブに語っている。

 

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ちなみに、先ほどのパパたちよりは年齢が若いが、日本にも「アラサーだって踊りたい」という名でカバーダンスの活動をする人たちがいる。動画のタイトルはいつも「アラサーおじさんだって●●(アーティスト名と曲名)を踊りたい」で、衣装・ダンスともにクオリティが高いグループだ。どちらも何歳になっても楽しいと思えることを見つけ、続けられるのが素敵である。

【参照サイト】Outta Puff Daddys

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