これぞ大自然の遊び場。中国の鍾乳洞にバスケコート誕生

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「大自然の中で遊ぶ」と聞いたら、どういう光景を思い浮かべるだろうか。ゴムボートに乗って川を下るラフティングや、野山のアスレチック施設などが定番かもしれない。

中国・貴州省の新春村では、鍾乳洞の中のバスケットボールコートで遊ぶという、驚きの自然体験ができる。バスケットボールコートは2019年に完成し、なんと約千人を収容できる観客席もある。地域の老若男女が集まる、人気の場所だ。

この場所を撮影した動画を、YouTubeで公開している人もいる。鍾乳洞の大きさが伝わる、迫力のある映像だ。貴州省には、石灰岩などでできたカルスト地形が広がっており、鍾乳洞が多く見られるという。

鍾乳洞の中は、夏は涼しく冬は暖かいという利点があるそうだ。ニュースサイトの中国新聞網によると、鍾乳洞の外の気温が33度のとき、鍾乳洞の中の気温は18度。雨もしのげるため、スポーツをするのにふさわしい場所ではないだろうか。

バスケットボールコートは、多くの人の協力があって実現した。新春村の人々がお金を寄付したり、他の人々から支援金を受け取ったりして、バスケットボールコートを作る資金を調達。工事の際も、村の人々が積極的に協力したという。

バスケットボールコートができたことについて、村の人はさまざまな記事で、嬉しいと胸の内を明かしている。「この場所が、子どもたちが夢を追うきっかけになってほしい」「世間話をし、親睦を深める場所でもある」「人々にとっての精神的なシンボル」といったことを話していたそうだ。

これだけの設備を鍾乳洞の中に作ろうとしたら、その工程は山あり谷ありであろうことは想像に難くない。安全性を考慮してもなお、ここに作ろうという発想。そしてその発想を実行に移すなかで、人々の結束力が高まったのかもしれない。

「最近、大自然に没入する感覚を味わっていない」そんな人もいるのではないだろうか。鍾乳洞の中でのスポーツは、心と体を揺さぶる体験になりそうだ。

【参照サイト】我敢打赌!这个溶洞里的篮球场要火了!嗷嗷火那种……-中新网
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