街歩きをより安全に。視覚障害者用の「聞こえる」スマートグラス

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さまざまなセンサーやカメラ、マイクなどを搭載したメガネ型ウエアラブル端末であるスマートグラス。その可能性を考えさせられる製品がある。一般的に知られているスマートグラスの機能は、装着者にAR(拡張現実)機能を提供するというものだ。たとえば道を歩いている最中、視界の端にGoogle Mapが映っていたとしたら道に迷うこともないだろう。

しかしこの記事で紹介する米国生まれのスマートグラス『Aira』は、装着者に対して視覚的な機能を一切提供しない。なぜなら、これは視覚障害者の行動を補助する目的で開発された製品だからだ。

視覚障害者にとって、街中はイレギュラーだらけである。白杖を突きながら点字ブロックの通りに道を歩いていても、そこに違法駐輪の自転車が横たわっているかもしれない。それも1台だけではなく、何台も重ね合うように。

目が見えない場合、それを遠くから確認することはまずできない。そこでAiraの右側フレームをタップすると、PCの前で待機しているナビゲーターに無線接続される。Airaには前方カメラ、マイク、ヘッドホン 、GPS機能が搭載されており、現在位置や現場の光景などを24時間対応のナビゲーターと共有することができるのだ。

Airaのカメラが点字ブロックをふさぐものを映し出す。ナビゲーターはそれを認め、Google Mapの情報も参考にしながら迂回路を提案していく。

Image via Aira

盲導犬ユーザーにとっても、Airaは街歩きをより安全なものにする手段として有益だ。タップ操作で遠方の人物とコンタクトが取れるという機能は、非常事態への備えにもなる。

なお、人物の顔認識機能のあるカメラや優先Wi-Fiへのアクセスなども用意されている。視覚障害者も暮らしやすい街を作ることは自治体にとっての責務であるが、2010年代の最先端テクノロジーは意外な形で都市のバリアフリー化を実現させようとしている。

【参照サイト】Aira
【参照サイト】Youtube – Aira Visual Interpreter for the Blind and Low Vision-YouTube