東京・代官山に新たなエシカルライフスタイルセレクトショップが登場した。 2019年8月31日にオープンした「style table DAIKANYAMA(スタイルテーブル代官山)」だ。“わたしたちの未来に、優しい暮らしを” をコンセプトに、食品やオーガニックコスメなど50ブランド約400種類の商品を販売している。
日本ではまだ珍しい、エシカルでサステナブルなものだけを集めたstyle table DAIKANYAMAの魅力をお伝えしたい。
お店のコンセプトは、「サスティナブル・エシカル・ヴィーガン」。店内の商品は、日本国内や海外の生産者が手がけた「(使う人、地域、社会にとって)良いもの」が揃っている。地産地消の考え方を大切にしており、輸送にかかるCO2を減らすためにも今後は国内の商品を中心に販売していく予定だ。
「SDGs(持続可能な開発目標)」や「サステナビリティ」という概念が広まってきた今、style table DAIKANYAMAは商品を通して、少しでも人々が社会課題への取り組みに関心を持つきっかけとなるショップを目指すという。運営チームも定期的にミーティングをし、SDGsに関するイベント実行委員等の専門家よる勉強会も行うなど、熱心に学び続けている。
エシカル消費をもっと身近に
style table DAIKANYAMAは、エシカルなライフスタイルを目指すのに、「あれもこれもダメ」と制限をかけたり、無理をしたりする必要はないということを伝えている。同店のWebサイトには、こんなメッセージが記してあった。
自分にとって心地いいことが、地球環境にとっても優しくて、
家族にとって健康的なことが、誰かの未来が良くなることに繋がるように。
1人1本ずつ木を植えて森を作る、といった大きな行動を人々に起こさせるには意識の改革が必要であり、すぐに実現できるものではない。しかしこの店は、毎日の生活の中で「誰かのことを思って、誰かの為になるものを買う」というちょっとした消費行動を促すことで、エシカルな潮流をつくっているのだ。
お店での消費行動は、全国の「良いもの」をつくりだす農業従事者や、その他の生産者を応援することにつながる。地方の生産者が実際に店舗を訪れ、直接お客さんと話すこともあったそうだ。
社会課題に関心があって普段から何かアクションをしたいと思っている人はもちろん、自分の思い入れのある地域で作られた食品を買いたい人や、自分や子供の健康のためにオーガニックで肌にやさしいボディケア製品を買いたいと思っている人など、さまざまな人が気持ちよくエシカル消費をするきっかけとなっている。
自分と周りの人、地球が喜ぶアイテム
style table DAIKANYAMAの商品紹介カードには、すべて意味のある英字記号が付いている。訪れた人が、一目でどのような価値があるのかがわかるようになっているのだ。
- O=オーガニック成分配合
- N=天然由来成分配合
- J=ジャパンメイド
- F=フェアトレード
- V=ヴィーガン
たとえば、「F」の記号がついた同店オリジナルコーヒーとカスカラコーヒーチェリーティー(コーヒーチェリーの果肉と果皮を乾燥・焙煎させ、お湯を入れて飲むお茶)。豆はミャンマー産だ。普段は廃棄されてしまうコーヒー豆のかすを使用しており、無から有を生み出す発想で生産者の経済に貢献している。
IDEAS FOR GOODで以前ご紹介したフェアトレード専門ブランド、People Tree(ピープルツリー)のチョコも並べられていた。ピープルツリーは、有機栽培に取り組むボリビアやペルーのカカオ農家が育てたカカオ豆を適切な値段で買い取ることで、彼らの生活を支えている。
他には、日本の伝統食ぬか漬けを自宅で簡単にできるKIBI’S LIFESTYLEのぬか漬けキットや、ここでしか買えない国産ブランドMüesli(ミューズリー)による、洋服のボタンをアップサイクルしたアクセサリーなども印象的だった(※2020年3月30日 追記あり)。
ゴミを減らすため、無料のショッピングバッグを渡さないことも徹底。紙袋やエコバッグ、ギフト用の風呂敷などはすべて有料で購入することになる(紙袋35円~50円、エコバッグ880円または1,800円、風呂敷600円または2,000円)。
代官山の新たなエシカル発信地、style table DAIKANYAMA。オンラインストアもあるので、ぜひ覗いてみてはいかがだろうか。自分のために、そして誰かのために、エシカルで気持ちいい買い物を心がけたい。
※誤表記のお詫びと修正
本文中に一部誤りがございました。原文では「Bee Eco Wrapの何度でも使えるエコな食品ミツロウラップや~」と記載しておりましたが、Bee Eco Wraps の正規品は、Bee Eco Wraps Japan(運営会社:ティーム有限会社)が独占輸入販売しており、style table DAIKANYAMAの販売製品は、Bee Eco Wraps の正規品ではありませんでした。「Bee Eco」はティーム有限会社の登録商標であり、Bee Eco Wraps Japanの販売商品についてのみ使用されるものであるにも関わらず、2019年10月から長期間にわたり、誤った情報を掲載してしまったこと、深くお詫び申し上げます。現在、該当の部分は削除しております。(2020年3月30日 IDEAS FOR GOOD編集部)
【参照サイト】エシカルでサスティナブルなショップ【style table DAIKANYAMA】が 8月31日、代官山にオープン!