ニールセン デジタル株式会社のインターネットサービス利用ランキングによると、2020年には国内のスマホ利用者の54%がGoogleマップアプリを利用したという。世界中で広く浸透しているGoogleマップだが、2021年4月から同サービスで、リサイクルを受け付けている店を探しやすくなったことはご存じだろうか。Googleはユーザーと協力して、環境に優しい取り組みをしているビジネスに光を当てようとしているのだ。
Googleでビジネスプロフィールを作成している店は、2021年4月22日から「Googleマイビジネス」のアカウントで、何のリサイクルを受け付けているか情報を追加できるようになった。ユーザーは衣類、電子機器、ガラス瓶など、リサイクルに出したいモノがあったときに、どこで受け付けてもらえるかGoogleマップで確認できる。また、リサイクルサービスを利用したユーザーが、そこで何をリサイクルできたか、他のユーザーに向けて情報を発信することも可能だ。
さらにGoogleは、ユーザーがリサイクル以外の持続可能なビジネスにも注目するように、サステナビリティに取り組む場所のリストをGoogleマップに保存し、他のユーザーと共有することを勧めている。たとえばアップサイクルに取り組むブランド、電気自動車用充電スタンド、セカンドハンドストアの場所など、環境に優しい生活を送るための情報をどんどん共有してみてはどうだろうか。
「この店はエコな取り組みをしているのに、あまり注目されていないな」と感じたら、その場所の写真やクチコミを投稿して、サステナブルなビジネスを応援するのもいいだろう。たとえば、テイクアウトを利用した飲食店がコンポストできるパッケージを使っていたら、その情報をGoogleマップに残しておくことができる。また、店のリサイクルに関する情報を追加したければ、「情報の修正を提案」というボタンからビジネス情報を編集することができる。Googleマップは店のオーナーだけでなく、一般のユーザーからの情報も募集しているのだ。
このようにGoogleは、Googleマップのエコな使い方を紹介しているが、「自分もやってみたい」と思うものはあっただろうか。同社のサイトでは、実際にこういった使い方をしているGoogleマップのローカルガイドことカロル氏の活動を紹介しているので、参考にしてみてもいいだろう。あなたが共有する情報は、他のユーザーの行動をサステナブルに変える力を持っているかもしれないのだ。
【参照サイト】 3 ways to find and support eco-friendly places on Maps (blog.google)
Edited by Erika Tomiyama