▼本イベントのレポートはこちらからご覧ください。
いま、世界は気候危機に直面しています。このまま地球温暖化が進行すれば、世界はさらなる自然災害、生物多様性の喪失、食糧不足、紛争などにさらされ、多くの人々の生活がリスクにさらされることになります。「気候危機は何の危機なのか」と問われれば、環境、人間、生物多様性、西洋文明、資本主義、民主主義、文化など、あらゆる答えが返ってくることでしょう。この答えの多様さこそが、問題の複雑さを反映しています。気候危機をめぐる本当の難しさは、解決策に対する合意でもあり、合意に時間をかけている間にも、状況は刻一刻と進行していくのです。
この課題に対して大きな役割を果たすのが、一人一人のクリエイティビティ(創造性)だと信じています。創造的なアイデアは人々をワクワクさせ、前向きな気持ちと変化を生み出し、創造的な表現は人々に新たなものの見方を提供して生まれた分断をつなぎ直します。また、創造的なビジネスモデルや技術は直接的に問題解決に貢献します。
脱炭素のためのDXが叫ばれる昨今ですが、その裏ではデジタル業界がもたらす環境負荷や社会問題がより深刻化しています。デジタル業界のCO2排出量は世界全体の3.7%を占め、航空業界に匹敵すると言われています。また、デジタル業界がもたらすデジタル・デバイドなどの社会問題も気候危機に影響を与えています。社会をよりよい方向に変えていくためにどのようにデジタルを活用できるのでしょうか?その実践の一つが、サステナビリティを重視したWeb設計・運用を行う「サステナブルWebデザイン」です。
IDEAS FOR GOODでは、「デジタル・サステナビリティ」を重視し、クリエイティブな社会課題解決アイデアを発信するだけではなく、カーボン・ニュートラルによるWebサイト運営やユニークユーザーごとの寄付プログラムなど、様々な取り組みを進めてきました。本イベントを共催する株式会社メンバーズは、自社サイトのサステナブルWebデザイン化やクライアント企業のDX支援などを行う、脱炭素・サステナビリティ領域のデジタルマーケティングにおける先進企業です。
今回開催するイベントでは、Climate Creativeを立ち上げた経緯、実現したい未来に加え、世界中のクリエイティブなデジタル・サステナビリティ、コミュニケーションの実践、両社が実際に取り組んできた事例やその中で見えてきた課題などについて詳しくご紹介します。気候危機、デジタル、クリエイティビティといったテーマに興味がある方はぜひお気軽にご参加ください。
イベント当日の流れ
19:00~ オープニング
19:05~ 第1部:インスピレーショントーク
・Climate Creativeとは?
・Climate Creativeな事例のご紹介
・「デジタル・サステナビリティ」と「サステナブルWebデザイン」
20:15~ 第2部:クロストーク
テーマ:「デジタルとクリエイティブで、気候危機に立ち向かうには?」
20:55~ クロージング
こんな方におすすめ
- 気候変動問題の解決に関心のある方
- 社会課題解決に取り組むNPO/NGOの方
- 企業のESG・SDGs・サステナビリティご担当者
- 企業のマーケティング・広告・PRのご担当者
- デザイナーやエンジニアの方
- その他、興味がある方であればどなたでも
イベント概要
- 開催日時:2023年1月18日(水) 19:00〜21:00(※Zoomオープン 18:50)
- 開催場所:オンライン
- 参加費用:無料
- 参加方法:Zoom
- 主催:IDEAS FOR GOOD
- お申し込み:Peatixイベントページよりお申し込みください
スピーカー
加藤佑(ハーチ株式会社・代表取締役)
2015年にハーチ株式会社を創業。社会をもっとよくする世界のアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」、サーキュラーエコノミー専門メディア「Circular Economy Hub」、横浜のサーキュラーエコノミープラットフォーム「Circular Yokohama」など、サステナビリティ領域のデジタルメディアを運営するほか、企業・自治体・教育機関との連携によりサステナビリティ・サーキュラーエコノミー推進に従事。英国CMI認定サステナビリティ(CSR)プラクティショナー。東京大学教育学部卒。
宮木志穂(ハーチ株式会社・IDEAS FOR GOOD Business Design Labチーフビジネスデザイナー)
2019年よりIDEAS FOR GOODで国内・東南アジア・ヨーロッパを中心にサステナブル企業/団体を取材。世界のアイデアを組織のサステナビリティ推進の加速に繋げたいと思い、2020年IDEAS FOR GOOD Business Design Labを立ち上げる。社内教育支援、オウンドメディア運営等や事業開発の伴走支援等に幅広く取り組む。
倉地 栄子(株式会社メンバーズ)
カナダ政府局(NPO)で難民・移民保護支援活動を経て、メンバーズに入社。Web運用、構築、設計、改善など幅広く従事。 現在は、社会課題解決型のマーケティングやコミュニケーションのプロジェクトを推進。 関心テーマは気候変動・森林と農業・地方創生。趣味は、スノーボード、サーフィン、畑など自然と戯れる遊びが好きです。
我有 才怜(株式会社メンバーズ)
2017年にメンバーズ新卒入社。社会課題解決型マーケティングを推進するほか、幸福度ランキング上位国デンマークのデザインコンサル会社Bespokeとともに「Futures Design」というメソッドの日本展開に従事。また、社内のクリエイターとともにサステナブルWebデザインLab.を運営。気候変動への危機感や市民運動への興味から国際環境NGOでも活動中。
Climate Creative(クライメイト・クリエイティブ)とは?
Climate Creative は、一人一人が持つクリエイティビティ(創造力)を信じ、創造的なアイデアやコミュニケーション、ビジネスモデルの創出を通じて気候危機に立ち向かう、IDEAS FOR GOODと株式会社メンバーズによる共創型プロジェクトです。「創造力で、気候危機に立ち向かう」をコンセプトに、気候危機とクリエイティビティをテーマとするイベントやアイデア創出ワークショップ、人材育成プロジェクトなどを展開していきます。
【関連記事】創造力で気候危機に立ち向かう「Climate Creative」特設ページ
Sustainable Web Design(サステナブル・ウェブ・デザイン)とは?
サステナブルなウェブサイト制作を手がける英国企業「Wholegrain Digital」の共同設立者トム・グリーンウッドが提唱する概念。2021年にはEブックも公開されており、同書ではウェブ製品が環境に与える影響から、デザインや開発でできる実践的なアクション、さらにはウェブプロジェクトでサステナビリティを売り込む方法、気候変動がウェブサービス自体に与える影響まで、重要な概念が解説されています。
【関連記事】英・Wholegrain Digitalに聞く。IT企業は本当の意味でサステナブルになれるのか?【ウェルビーイング特集 #2 脱炭素】
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