Facebookで犯人逮捕。「知り合いかも」機能を活用したソーシャル捜査

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街中に貼られている指名手配犯の写真や情報を私たちはどれほど意識しているだろうか。注意を払わずに通り過ぎている場合がほとんどではないかと思う。

指名手配犯の情報をより多くの人に見てもらう方法はないだろうか。そう考えたベラルーシの内務省が始めたプロジェクトが、なんと指名手配犯6名のFacebookアカウントを作るというものだった。彼らはまずWANTEDの文字とともに犯人の似顔絵や特徴を載せたアカウントを作成した。

次に、登録されている友達や地域などの情報をもとに知り合いの可能性が高いユーザーを自動的に表示する、Facebookの「知り合いかも」機能を利用した。つまり、指名手配犯のアカウントと友達になる人が増えれば連鎖的に「知り合いかも」リストに犯人の顔が表示される回数も増えるという仕組みを使って情報を広めたのだ。

その結果、国民の約1/4に該当する200万人ものユーザーが容疑者のFacebookアカウントを目にすることとなった。そして6名中1人はプロジェクト開始から数か月後に見事逮捕された。

指名手配犯のアカウントに友達が集まるのかという当初の懸念を裏切り、予想以上に多くの人から友達申請があったことがプロジェクト成功の要因となった。申請が1日に50件を超えた日もあり、6名の指名手配犯は合計で2500人以上と友達になったという。

Facebookはそもそもかなりオープンなソーシャルネットワークであり、1度でも顔を合わせた人であれば友達申請をする、というぐらいの雰囲気があるが、その気安さが結果的に功を奏したと言えるだろう。「友達」という部分を深くとらえず、情報拡散という目的のもと多くの人が一致団結したのだ。

今回は指名手配犯のアカウントだったが、行方不明者の情報拡散など様々な用途に使えそうなアイデアだ。ベラルーシでも最初は試験的に導入されたプロジェクトだったが、今回の成功を受けて本格的な犯人捜査への導入に踏み切った。Facebookの思わぬ使い道が広まりそうだ。

【参照サイト】The Ministry of Internal Affairs of the Republic of Belarus People You May Know