イギリスのサッカークラブ Forest Green Rovers(フォレストグリーン・ローヴァーズFC)が、ヴィーガン食品をつくる会社 Devil’s Kitchen を設立した。イギリス全土の学校給食や大学の学生食堂をターゲットに、年間10億食以上の提供を目指す。
Forest Green Roversは、2010年以降FIFAから世界一グリーンなサッカークラブとして認定を受け、2016年からはヴィーガン協会からの認定で世界初の「ヴィーガンなフットボールクラブ」にもなった。クラブは現在、ミートフリーで運営されている。
Devil’s Kitchen が提供する野菜ボールやハンバーガーは、豆やくだもの、ハーブなど100%植物性の素材でできている。14の主要なアレルギー食品(ナッツやグルテンなど)や、パーム油、化学調味料、すべての人工的な原料・保存料などは使用していない。これを選手たちだけではなく、子供たちにも提供し、一緒になって普段食べるものが健康やパフォーマンスへどう影響するかを考える、というのが今回の取り組みの目的だ。
「Little Green Devils」は、Devil’s Kitchen が初めて学校向けにつくったヴィーガンフードだ。工場では毎週約12万5千食を生産することができ、すでにイギリス国内で約8,000の学校に給食を提供する仕出し業者や、卸売業者などが大きな関心を寄せている。
Devil’s Kitchenの工場は、“ヴィーガンな電力供給”をするEcotricity社の100%グリーンエネルギーで稼働する。Forest Green Roversの会長で、Ecotricity社の創設者でもあるデイル・ヴィンセ氏は、「われわれが提供するのは、子供たちのために野菜で作ったすばらしい食事だ。すでに良い反応ももらっている。できるだけ多くの学校に提供していきたい。今後は、他のサッカークラブや他のスポーツ施設にもこのヴィーガンフードを販売するようになるだろう。」と述べている。
さらに、Forest Green Roversは、学校や地域コミュニティに向けて、食や健康、スポーツについて楽しく学べる教育プログラムも行っている。このプログラムでは、ヴィーガン食による健康療法についての情報や、健康的な食事を調理する方法などを発信しているようだ。
世界で一番環境にやさしいイギリスのサッカークラブが子供たちに提供する、ヴィーガンの学校給食。子供たちは食事を楽しみながら、健康と環境への関心を高めていくことだろう。
【参照サイト】Forest Green Rovers fires up Devil’s Kitchen
(※画像:Forest Green Roversから引用)