【わかる、えらぶ、エシカル#9】災害にあった地域と人々に活力を。 「復興支援商品」を買おう

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「エシカル消費」という言葉を知っていますか? エシカル消費とは、人や社会、環境に配慮した消費のことで、誰にでもできる社会貢献のアクションとして注目されています。

本特集では、5カ月にわたり、エシカル消費のおすすめ9テーマを解説していく「わかる、えらぶ、エシカル -Shopping for Good-」特集。最終回となる第9回は、「復興支援商品」について詳しく解説します!

自然災害が多い日本、自分にできる被災地支援とは

傘

台風に大雨、洪水、土砂災害、地震に津波、火山の噴火など、日本は諸外国に比べても自然災害の多い国と言われています。

気象庁によると、ここ約30年間(1990-2019年)と統計を開始した年からの30年間(1901-1930年)を比較すると、200ミリを越える大雨の年間発生日数が1.7倍にもなっており、今後も増加する傾向にあると指摘されています(*1)。

つい最近も、令和2年7月豪雨により、熊本をはじめとする九州各県、岐阜や長野では家屋が浸水し、死者も出るなど甚大な被害が発生しました。

また、日本は地震も多く、1995年の阪神・淡路大震災、そして2011年に発生した東日本大震災を含め、数年おきに大規模な地震が発生しています。今後も南海トラフ地震および首都直下型地震発生の可能性が予測されています。

いつ、どこで起こってもおかしくない自然災害ですが、テレビやインターネットなどで被災状況を目にした際、「自分にも何かできる事はないか?」そう思ったことがある方もいるのではないでしょうか。

ボランティアや募金など、被災地を支援するアクションにはさまざまな方法がありますが、今回はその1つとして「商品」を通じた被災地支援、「復興支援商品」をご紹介します。

「復興支援商品」にはどのようなものがあるか

日本の漬物

復興支援商品とは、自然災害などにより甚大な被害を受けた地域の事業者がつくる商品を買うことによって、被災地の復興を支援するものです。その内容は食べ物や飲料、洋服や雑貨など多岐にわたります。

被災地域の復興を目的とした復興支援商品にはさまざまな種類があります。

(1)収益の一部を寄付する商品
商品の収益の一部を被災した人や地元企業への支援金として寄付する商品があります。被災地の事業者がこうした方法で販売する場合もありますが、この場合、被災地以外の事業者が、「被災地を応援したい」という思いから通常の製品に復興支援の思いを乗せて販売する例もあります。

(2)特産品や伝統の技を活用した商品
被災地域で生産されている魚介類や果物、野菜などの特産品、伝統の技を活用した商品もあります。こうした商品を購入することは、その地域特有の産業や文化、歴史を支援し、守っていくことにもつながります。

(3)収入を生み出すためにつくられた商品
他には、被災により仕事を失った人の収入を生み出すために新たにつくられた商品もあります。たとえば東日本大震災の後、被災した方々が毛糸を編んで作った日用雑貨などが見られました。

このように、復興支援といっても、その内容は経済面だけではなく、地域の産業や文化、人のつながりや思いなど有形無形のさまざまなものを取り戻していくことにもつながります。

商品の説明書きなどを頼りに、生産者、販売者がどのような思いで商品をつくっているか、わたしたちが商品を購入することで、被災地や被災者にはどんな応援になるのかに思いを寄せてみると、よりその商品を身近に感じることができるのではないでしょうか。

「復興支援商品」がなぜエシカルなのか

伝統工芸品を作る姿

災害は、時に人の命を奪いますが、命は守ることができたとしても、家や畑が使えなくなったり、仕事がなくなったりとその地域に住む方々の生活を大きく変えてしまいます。

被災直後は、最低限生きていくために身の回りの片付けなどに追われますが、落ち着いてくると、定期的で安定した収入が必要になります。

被災した生産者、販売者が以前からその地でつくっていた魚介類や果物、野菜といった農水産物やそれらを加工した商品、地域固有の産業や伝統を生かした復興支援商品を購入することは、これから先もその地で生きていく方々の支援になるとともに、長い年月をかけて地域で育まれてきた歴史や文化、そして伝統を守ることにもつながります。

また、災害後にその地でつくられるようになった商品を購入することも、これまでなかった新たな産業を育て、雇用を増やすきっかけになります。

このように、復興支援商品は、商品を通して被災した方々に「仕事」を創り出すことができます。仕事が生まれれば、継続的に収入を得ることができ、再び生活をしていくことができます。

それだけでなく、仕事を通して、人や地域とのつながり、さらには生きがいや誇りといった、前向きに生きていく上でかかせないものを得ることで、「心の復興」にもつながっていきます。

わたしたちが復興支援商品を購入することで、被災した方々の安定した生活を守るだけでなく、被災地域の産業や伝統を守り、さらには誇りを持って働く機会をつくることができるのですね。

では、ここで国内外の復興支援商品、仕組みをご紹介します。

世界の復興支援商品

国内外には、さまざまな「復興支援」の商品やサービスがあります。

復興への思いを込めて。気仙沼特産メカジキを活用したジーンズ
オイカワデニム

Image via Oikawa Denim

東日本大震災で工場や倉庫もすべて流された、宮城県気仙沼のデニムブランド「OIKAWA DENIM(オイカワデニム)」が、廃棄されてしまうメカジキの角をオーガニックコットンに織り込んでつくったアップサイクルジーンズ「Swordfish Fiber Mixed Denim(メカジキデニム)」。一生もののジーンズになりそうです。

【記事】気仙沼のメカジキをジーンズに。廃材を循環させる地元ブランド「オイカワデニム」

宿泊できる日が来ることを願って。被災物件だけを集めたAirbnb

Image via Arriba Mexico

「ARRIBA Mexico」は、部屋を予約する感覚で寄付をするという一風変わった寄付サイトです。メキシコの広告代理店Anonimoが、世界最大の民泊サイト「Airbnb」を模してつくりました。サイトには2017年9月に発生した地震により被災した地域の写真が掲載され、そのエリアに滞在した場合の宿泊費が災害支援団体に寄付される仕組みになっています。

【記事】泊まるかわりに寄付をする。被災した物件だけを集めたAirbnb「ARRIBA Mexico」

 

エールマーケットでの復興支援の取り組み

その全てが支援になる(Yahooサイト)

特集「買うは応援になる」では、東北に加えて西日本豪雨台風、19-20号で被災した地域の商品を紹介しています。

買うは応援になる(Yahooサイト)

エールマーケットのおすすめ復興支援商品

最後に、エールマーケットで販売されているおすすめの復興支援商品のご紹介をします。

間球磨地域の蔵元を応援! 業界初 球磨焼酎全28蔵の焼酎セット

球磨焼酎全28蔵の焼酎セット

 

球磨焼酎は熊本県球磨郡および人吉市で製造される米焼酎で、ボルドーワインやテキーラのように世界貿易機関(WTO)に地理的表示の産地指定を受けた国際的なブランドです。しかし、令和2年7月豪雨により多くの蔵元が多大な被害を受けました。500年を超える歴史を持つ球磨焼酎が試練を乗り越え、さらなる歴史を刻んでいけるよう応援してみませんか。

(商品ページはこちら<外部サイト>

 

長野県千曲市の杏農園を応援! 杏を味わい尽くす紅茶セット

杏を味わい尽くす紅茶セット

 

2019年、台風19号の影響で千曲川が決壊し、大きな被害を受けた長野県千曲市にあるYokoshima Apricot Farmで育てられた杏の紅茶とスイーツのセット。オーガニックで育てられた杏とハーブを合わせた杏紅茶に杏のコンフィチュール、杏ラスクと杏尽くし。幸せな午後のひとときに、長野の皆さんの応援にもなる紅茶セットはいかがですか。

(商品ページはこちら<外部サイト>

 

素肌のうるおいを保つ植物性ボディソープ東北の大漁旗でつくった色鮮やかなピアス・イヤリング

東北の大漁旗でつくった色鮮やかなピアス・イヤリング
東日本大震災で被害を受けた漁船は1万8,936隻(*2)。漁業関係者は経済的にも精神的にも打撃を受けました。そんな漁師さんたちの思いをつなごうと、被災した船が使っていた大漁旗を、地元のお母さんたちがアップサイクルしたピアス/イヤリング。被災者のみなさんを励ますつもりが、逆に励まされるような、鮮やかで元気の出る色使いです。

(商品ページはこちら<外部サイト>

 

復興のかけはしに。福島のこだわり米を使ったバームクーヘン

杏を味わい尽くす紅茶セット
福島県が15年の歳月をかけて開発したお米「天のつぶ」を100%使用したバームクーヘン。【お菓子でご縁をつなぐ】を目標にした専門店が試行錯誤を重ねて開発しました。発酵バターの香りとお米ならではのふわふわした食感が楽しめます。小麦アレルギーの方やグルテンフリースイーツをお求めの方にもおすすめです。

(商品ページはこちら<外部サイト>

全9回にわたりお伝えしてきた『わかる、えらぶ、エシカル特集』はいかがでしたでしょうか? 日々の買い物が楽しみになるエシカルの視点を、少しでも感じていただけていたら嬉しいです。

エールマーケットとIDEAS FOR GOODでは、『わかる、えらぶ、エシカル特集』第2弾も企画しています。今回取り上げられなかったエシカル消費のテーマを取り上げていく予定ですので、お楽しみに!

※「わかる、えらぶ、エシカル -Shopping for Good-」特集は、Yahoo! JAPANが運営する人・社会、地域、環境にやさしいエシカル商品を応援するお買い物メディア「エールマーケット」とIDEAS FOR GOODが行う連載企画です。

*1 令和2年版防災白書 第3章 気候変動×防災の取組
*2 農林水産省調べ

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ヤフージャパンが東日本大震災後、東北の商品を揃えてネットで販売を始めた「復興デパートメント」。今は「エールマーケット」と名前を変え、全国の商品を取り扱っています。自然環境や人、地域に優しい社会を応援(エール)する、本当にこだわった商品を販売するモールです。

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