「アートは、直接的に社会を変えるものでなく、人に何かを問いかける役割を持つものだ」
IDEAS FOR GOODが取材をしたアート活動をしている人が、かつてこう言っていた。たしかに世界で生み出された数々の作品の中には、ただ美しいだけでなく、人の心を強く動かしたり、当たり前とされていたことに疑問を投げかけたりと、人の対話を促すようなものもある。また、「ごみ」かと思われていたものを「宝石」のように扱い、アートに昇華させる事例もあった。
本記事では、日頃から世界のソーシャルグッド事例を配信するIDEAS FOR GOODが、2020年に注目したアート事例をまとめてご紹介する。
2020年、話題になったアートのアイデア10選
01. 気候危機についてわかりやすく伝える、フィンランド郵便局の切手
02. SNSで流行。創造性をつかって名画を再現する遊び
03. カモメの模様で安全な距離をあらわす
04. 捨てられる花を絵画にかえるサービス
05. 折り鶴と、折り鶴の「灰」をアートに昇華
06. アフリカの電子廃棄物を宝物に変えるアーティスト
07. 一見「エコ」な取り組みに疑問を投げかける
08. 気候変動を自分ごとにしてしまう時計
09. アートでサンゴ礁を救うヒントを与える
10. 3都市に学ぶ、アートと公共空間のつくり方
まとめ
アートといえば、教科書で習った美術や音楽。そんなイメージをしている人には驚きの事例ばかりだったのではないだろうか。現在、アーティストが創造性のある作品を生み出すときの考え方、そしてこれからの不確かな未来を生き抜く考え方として「アート思考」をビジネスに取り入れる人も増えてきている。
アイデア一つで、世界にインスピレーションを与えることができる。そんな世界の事例を、引き続きお届けしていきたい。