鎮守の森で学ぶ、持続可能なビジネスのエッセンス。京都・八幡市の体験プログラム

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※新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を考慮し、本プログラムの開催を中止・延期することとなりました。延期後の日程につきましては、後日、IDEAS FOR GOOD上でお知らせ致します。

〜鎮守の森で学ぶ、持続可能なビジネスのエッセンス。京都・八幡市の体験プログラム〜

日本のSDGs(持続可能な開発目標)達成度ランキングは世界で15位となっており、特に欧州諸国と比較するとサステナビリティの分野で遅れをとっているという認識がされている。

しかし、本当にそうだろうか?欧州でサステナビリティが話題になるもっと昔から、日本にはその役割を果たすものが存在した。SDGsという新しい視点で改めて日本の文化を見つめ直してみると、そこには多くの発見がある。

昔から人々の心のよりどころになり、1000年以上続いてきた日本の神社は、SDGs(持続可能な開発目標)の達成のヒントになりうるとして今、人々から注目されている。2018年には、石清水八幡宮の権宮司(田中朋清氏)が国連本部承認のNGOによるSDGs推進会議に招かれ、宗教を超えた世界平和の構築についてスピーチをした。

さらに、企業のサステナビリティという視点で見ると、実は日本は世界でもっともサステナブルな企業が多い国だ。創業100年以上の企業が33,000社以上あり、創業200年以上の企業数も3,000社を超える。さらに創業1,000年を超える超老舗企業も8社あり、世界全体で1,000年以上継続している企業14社のうち、半数以上が日本に集中しているのだ。

今回紹介するプログラムは、京都にある鎮守の森、石清水八幡宮で日本文化に触れる体験をしながら、長寿企業の持続可能な経営を学ぶことで、そんな「実は日本に昔からあったサステナビリティの概念」を発見し、サステナビリティの本質とは何かを、徹底的に考える一泊二日の旅だ。


京都

プログラムの主催は、一般財団法人石清水なつかしい未来創造事業団。日本人本来の知恵と思考が息づく京都府や八幡市、石清水八幡宮近郊の繁栄と、土地に残る記憶や人々の知恵から未来を創造するために設立された。一千年以上もの間、地域で大切にされてきたその行動様式や思考は、まさにSDGsそのものであり、これを地域のものだけではなく、日本全国や世界に広めていくことを目指している。

そして今回の旅の舞台となる、鎮守の森。日本には江戸時代後期まで、鎮守の森と呼ばれる場所が約21万あったと言われている。鎮守の森では、各地域の人々が大切にする風土、産業、学業、文化、芸術、信仰などが育まれてきた。明治以降、その数は約8万まで減少していながらも、現在もそこを中心として、さまざまな人々がつながり交流がうまれ、これまで連綿と継承されてきた日本文化を継続して昇華しようと活動している。

そんな場所で、八幡市から自治体の地方創生の取り組みを直接学びながら、長寿企業の持続可能な経営に触れ、さらに由緒ある神社である石清水八幡宮の歴史・文化からの学びを現代の学びとして持ち帰ることができるのがプログラムの醍醐味だ。「サステナビリティの本質とは何か」を考えることで、新しい自分の価値観の発見にもつながるだろう。

過去のE4G「京都の神社・お寺から持続可能なビジネスのエッセンスを学ぶ体験」の様子

本プログラムではただ視察するだけではなく、旅の中で浮かんだ・考えたアイデア「マイプロジェクト」を参加者と共に考えていく。

長寿企業の持続可能な経営の秘訣を学びたい方、鎮守の森で自分自身と向き合いたい方、京都を学びたい方、そこから日本の成り立ちを振り返りたい方、どんな方でも楽しんでいただき且つ学びのある教育プログラムとなっている。

プログラムの概要

実施期間 2020年4月18日(土)~4月19日(日)一泊二日
※2日間のプログラムですが、ご都合によりいずれか1日のみのご参加も可能です。
場所 京都・八幡市
ツアー代金 12,000円(2日間参加)
6,000円(4/18,19いずれか1日のみ参加)
宿泊場所 石清水八幡宮境内にある研修センター「清峯殿」にて、ご宿泊頂く事ができます。
2日間とも参加をご希望される方は、別途ご案内をいたします。
・1泊2日朝夕食事付き:約8,000円程度
・原則最大5名様の相部屋
定員 20名(最少催行人数 10名)
スケジュール
  • 4月18日(土)1日目
  • 11:30 現地集合
    12:00ー14:00 昼食・自己紹介・移動
    14:00ー16:00 プログラム①自治体の地方創生の取り組みを学ぶ(八幡市役所
    16:00ー18:00 プログラム②長寿企業の持続可能な経営(やわた走井餅老舗:井口香苗氏)・移動
    18:00ー20:00 夕食・入浴
    20:00ー22:00 プログラム③マイプロジェクトの探求
  • 4月19日(日)2日目
  • 7:00ー9:00 朝食
    9:00ー10:30 プログラム④長寿企業の持続可能な経営(中村ローソク:田川広一氏)・移動
    10:30ー12:00 プログラム⑤長寿企業の持続可能な経営(出島園:出島義裕氏)
    12:00ー13:30 昼食・移動
    13:30ー15:30 プログラム⑥神社の歴史・文化(石清水八幡宮)・移動
    15:30ー17:00 プログラム⑦マイプロジェクトの探求・発表
    17:00 終了
  • ※天候および交通事情により行程や時間が変更になることがございます。
申込期間 2020年4月10日(金)迄
プログラムURL https://peatix.com/event/1438635
主催団体 石清水なつかしい未来創造事業団(委託先:一般社団法人サステナブル・ビジネス・ハブ
協力 SBH/TOSS/IDEAS FOR GOOD/パソナJOBHUB

講師紹介(敬称略)

井口香苗|やわた走井餅老舗

走井餅老舗10代目の長女として生まれる。子供のころから、実家より徒歩数秒の石清水八幡宮を遊び場として育つ。中学生より茶道と華道を習い、石清水八幡宮や松花堂庭園でのお茶会に参加。2008年より11代目見習いとして、家業を手伝っている。

田川広一|中村ローソク

1887年より続く和蝋燭製造販売店 中村ローソクの4代目。1988年より和蝋燭職人の道に入り、和蝋燭の魅力を広める活動を続ける。2015年には、高品質な原材料(櫨蝋)の調達が困難で危機的な状況にある「和ろうそく」を存続させるために京都市と合同プロジェクトを立ち上げる。京北地域において櫨を栽培・加工し て櫨蝋を製造し、和蝋燭などの原材料として安定供給する「地産地消」を目指している。

出島義裕|出島園

京都南部に位置する日本茶農園、出島園。この地域は、東に木津川、西に生駒山系甘南備山が連なる、お茶づくりに適した豊かな自然環境に恵まれています。初代が在来種の種を植えてから現在まで100年以上に渡り、有機質肥料と発酵肥料を使用した土づくり、天候の変化に伴う細やかな遮光率の調整、品種で異なる畑の環境や茶摘みのタイミングなど、積み上げてきた歴史と経験に、本気の情熱を注いで、「一期一会に、美味しいお茶」づくりをつづけています。

種田 成昭 |一般社団法人サステナブル・ビジネス・ハブ 代表理事 / TANEDA代表

学在学中に音楽教育事業を立ち上げる。その後アメリカに留学ののち長岡禅塾にて禅の修行をしながら、ユダヤ教や神道などの根本にある本質的な考え方を学ぶ。その後、上賀茂神社のNPO専従職員を経て人材開発コンサルティング会社に勤務。大手企業の研修体系や教育プログラム開発を担当。複数の企業・寺社仏閣で人事・経営の総合パートナーとして、アドバイスやプロジェクトの立ち上げに関わる。

加藤 遼|一般社団法人サステナブル・ビジネス・ ハブ 理事 / IDEAS FOR GOODフェロー

パソナ入社後、大手から中小・ベンチャーまで幅広い業界・業種・規模の企業の人財採用・育成・活用支援に携わった後、行政・企業・NPOなどと連携して、若者雇用、東北復興、海外展開、地方創生、観光立国などをテーマにした事業企画・開発・立上に取り組む。直近は、旅×社会課題解決をテーマとしたシェアリングエコノミー・複業・リカレント教育を通じた新しい「はたらく」を創る事業の企画・開発に注力している。また、東北未来戦略ファンド・地方創生ファンドの事務局として、起業家の発掘・育成、事業のインキュベーションに取り組み、出資先であるVISIT東北の事業開発・戦略担当役員も兼務。 その他に、政府・自治体のシェアリングエコノミー・関係人口・リカレント教育政策に関する委託・委嘱業務、地域活性化に関する産学連携プロジェクトなどの活動にも積極的に参加している。

こんなあなたにおすすめ

  • 京都にただの旅行じゃない体験をしに行きたい
  • 自治体の地方創生の取り組みを学びたい
  • 長寿企業の持続可能な経営を学びたい
  • 神社の歴史・文化を体験して学びたい
  • サステナビリティの本質を考えたい
  • 神社・お寺×サステナビリティに興味がある
  • 八幡市の取り組みを見に行きたい
  • マイプロジェクトを考えたい

IDEAS FOR GOOD編集部のおすすめポイント

本プログラムでは、神社・長寿企業に足を運んで歴史・文化を学び、そこで得た学びをどのようにビジネスに活かしていくのか考える時間を交互に用意しています。一方的に学んで終わりではなく、自分の仕事のアイデアとして活かすことができます。

会社をひたすら大きくしていく規模拡大型成長戦略から持続可能な循環型経営へと時代が変化するなか、長年日本が培ってきた神社や、持続可能な経営ができている長寿企業から学べることは多いはず。

持続可能な自治体作りやビジネスに必要なことはなんだろう?自分のプロジェクトは、はたして持続していけるんだろうか?参加者と一緒に、考えてみませんか?ご興味のある方は、下記のページからお申込みください。

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