ステイホームでマイルが貯まる。感染防止に協力するタイ国際航空

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新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)感染拡大により国境をまたぐ移動が大きく減少し、航空会社は直接的な打撃を受けている。著名な投資家のウォーレン・バフェット氏は、2020年4月に保有していた米航空株をすべて売却。同氏はこれまで、航空会社4社の株式取得に70億ドル~80億ドル(約7500億円~8500億円)を投じていたが、航空業界への投資は「間違いだった」と述べた。さらに「将来的に資金を食いつぶすと予想される企業に、資金は出さない」と説明した。

このような厳しい状況の中、新型コロナの感染拡大防止のためユニークな方法で「ステイホーム」を呼びかけるのは、タイ国際航空だ。同社は4月の終わり頃から「THAI Stay Home Miles Exchange」というキャンペーンを始め、家にいる人に向けてマイルをプレゼントしている。

タイ国際空港 キャンペーン

Image via Thai Airways

このキャンペーンに参加した人は、自宅から半径100メートル以内にいれば、その度に1マイルが貯まる。参加したい人は専用のアプリをダウンロードし、まず地図上で自宅の場所を設定する。その後アプリにマイルが貯まり始めるが、参加者が設定した場所から100メートル以上離れると、システムが一時停止する。同社はこのキャンペーンで計100万マイルをプレゼントする予定だ。

キャンペーンに参加できるのはタイの居住者で、無料で入会できる同社の顧客ロイヤルティプログラム「ロイヤルオーキッドプラス」のメンバーになっている人だ。キャンペーンが終わったあと、申し込みフォームに氏名や会員番号などを記入して提出すれば、2020年7月10日までにマイルがアカウントに加算される。

ロイヤルオーキッドプラスは通常、タイ国際航空を利用した際にマイルを獲得できるプログラムだ。しかし今回は逆に、同社のサービスを利用することなく「ステイホーム」をする人が、マイルを獲得できるようになっている。感染拡大防止のため顧客に行動変容を呼びかける姿勢に、社会への配慮が感じられる。また、新型コロナ収束後も同社を顧客に積極的に使ってもらうための繋がりをつくることができる、良いアイデアだ。

私たちが、パンデミック以前と同じように世界を旅できる日は来るのだろうか。この事態によって世界が大きく変わりつつあるが、それでも世界を見るためにまた旅に出られる日が来ることを願う。

※タイ国際航空は5月19日、同社が申請した破産更生手続きをタイ政府が認めたと発表しており、現在も運航は通常通り継続している。

【参照サイト】 THAI Stay Home Miles Exchange

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