飛行機をレストランに。シンガポール航空が提供する、コロナ禍の非日常体験

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2020年、多くの業界が新型コロナウイルスによる影響を受けた。その中でも特に、人々の往来を支える航空業界が受けた打撃の大きさは計り知れない。日本では国内線の需要が回復傾向にあり希望の光が見えてきているものの、ハブ空港を持ちながら国内線が存在しないシンガポールやカタールでは、国際線の経路が大幅に制限され、依然として厳しい状況が続いている。

そんな中シンガポール航空は、一風変わった「非日常体験」の提供を始めた。それは、減便により出番を失った飛行機をレストランにするというものだ。ゲストは駐機された飛行機の中で、ゆっくりと食事を楽しむことができる。

機内食

Image via Singapore Airlines

シンガポール航空が始めたこの “Restaurant A380 @Changi”は、 2020年10月24日・25日と10月31日・11月1日の計4日間開かれる。チケットの値段は席のクラスによって異なり、エコノミークラスは53.5シンガポールドル(約4,200円)、最高級のスイートクラスは642シンガポールドル(約50,000円)。チケットは30分で売り切れたほどの人気ぶりだ。

見事チケットを手にしたゲストは当日、通常飛行機に乗るときと同じようにセキュリティチェックを受ける。そして搭乗口から飛行機までのボーディングブリッジを通り、飛行機に登場した瞬間、非日常の体験が始まる。

3時間の「フライト」は、機内ツアーからスタートする。ツアーでは普段は立ち入れないエリアにも特別に案内されるという。そのあとゲストは航空券を手にし、それぞれの席に案内される。クルーによって運ばれる機内食メニューのオプションは「インターナショナル料理」「シンガポール料理」の二つ。食事をしながら、映画などの機内エンターテイメントも楽しむことができる。帰りは機内アメニティーのお土産付きだ。

ビジネスクラスのアメニティー

ビジネスクラスのアメニティー|Image via Singapore Airlines

今回の期間限定プロジェクトでは、機内レストランの他にも、シンガポール航空お抱えのシェフによる料理を家で楽しむプランや、トレーニングセンターへのツアーなど、通常時は体験できないコンテンツが用意されている。

航空会社の経営は厳しい。そして、彼らのサービスを利用したいのにできない人たちにもストレスが溜まっている。コロナ禍にありながら、今ある資産を使って乗客に非日常を提供する――シンガポール航空によるこのホスピタリティに溢れたアイデアは、今後多くの人を癒すことになるはずだ。

【参照サイト】Discover Your Singapore Airlines

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