#StayHome が安全じゃない人に。新型コロナ感染対策をするホテルに安く泊まれる「ホテルシェルター」

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日本政府は4月16日、世界的に流行している新型コロナウイルス感染症に対する緊急事態宣言を日本全国に拡大した。感染を防ぐためには、できるだけ人と人との接触を避けるソーシャル・ディスタンス(社会的距離)を保つことが重要で、多くの人が自宅勤務に切り替える事態となっている。

しかし、この「自宅にいる」ことが安全でない人々もいる。食料やドラッグストアなどのライフラインを守るために働く人や、会社から出社要請が出ている人、医療現場に従事する人、そして共に暮らす家族。新型コロナの特徴は、致死率もさることながら、潜伏期間が長く感染しても無症状の場合があるということだ。外に出なくてはならない人々から、知らず知らずのうちに自宅にいる子供や高齢者などに感染が広がるかもしれない。

また、家庭内暴力や虐待など、家での安全を脅かされている人や、家庭内に不和があり、外出自粛でずっと家族と過ごすことがストレスであると感じる人もいる。そんな人々の需要に応えるように始まったのが、宿泊サービスの「ホテルシェルター(HOTEL SHELTER)」だ。

ホテルシェルター

Image via Hotel Shelter

ホテルシェルターは、ホテルや旅館を一時的な「シェルター(避難所)」とし、人々の安全を確保するサービスである。1泊3000円~(税別・宿泊は1週間単位)で国の感染対策に則った提携ホテルに宿泊できる。また、医療機関や専門機関と提携し、非対面のチェックインでソーシャル・ディスタンスを確保。客室清掃は滞在終了時に、防護具を着用してウイルスを飛散・滞留させないように行う。

利用者としては、ウィークリーマンションに泊まるような感覚だろうか。ホテル側にとっても、本来なら5月の大型連休の行楽で繁忙期となるはずが、自粛要請のため利用者は大幅に減っている状況の中で、感染対策となるサービスを提供し、空き部屋を稼働させることにつながる。個人やホテル、医療機関それぞれの先行申し込みを受け付けている段階だが、加盟施設は全国で増えているという。

新型コロナについては現段階では不明なことも多々あるが、高齢者や基礎疾患のある人は、感染すると重症化するリスクが高いことは分かってきている。少しでも早く事態を収束させるためにも、一人ひとりができることに取り組みたい。自宅勤務や自宅待機をすることもその一つ。そして「ホテルシェルター」のような宿泊サービスを利用するのも、自分や一緒に住む人々のためとなることだろう。

【参照サイト】HOTEL SHELTER
(※画像提供:Hotel Shelter)

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