ユニークな料理体験に先払いして飲食店を支援できる! フィラデルフィア発のデジタルハブ「SavePhillyEats」

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現在、世界を混乱させている新型コロナウイルス感染症の流行によって、経済的な影響も深刻な問題になっている。大きな打撃を受ける業界の1つが、飲食業界だ。そんな飲食業界における危機を乗り越えるために、米フィラデルフィアで「SavePhillyEats」というプログラムが開始された。営業自粛などで現状収益がない飲食店が、料理教室や食事、料理ツアーなどのユニークな料理体験を販売し、先払いでお金を受け取ったうえで、営業再開後に、販売済みの料理体験サービスを提供するというものだ。

アメリカ・ペンシルバニア州の都市フィラデルフィアでは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けてビジネス活動、個人活動、集会などが制限され、多くのレストランが営業中止もしくは営業制限に追い込まれた。

フィラデルフィア市公衆衛生局のデータによると、同市には6,000以上の飲食店がある。また、ペンシルベニア州レストラン・宿泊協会 (Pennsylvania Restaurant and Lodging Association) のペンシルベニア州東部地区の運営・戦略担当責任者によると、今回の危機で閉鎖されたフィラデルフィアのレストランの25~30%は、連邦政府からの実質的な財政支援なしには再開できない可能性があるという。

そのような状況を受け、飲食店への救済策として開始されたのが、この「SavePhillyEats」である。レストランが提示するサービスに対して客が今先にお金を払い、レストランやバーに収益が提供される。そしてパンデミックが終われば、客は先に購入しておいたサービスを利用することができる。日本にも、海外にも同様のシステムは存在するのだが、レストランによる飲食提供やギフトカード、割引特典だけでなく、料理レッスンやシェフによる調理のデモンストレーションなど様々な料理体験を飲食店側がオファーしているのが、このSavePhillyEatsのユニークな点だ。

このプログラムの創設者は金銭的な利益を放棄しており、レストランやバーが売上の100%を受け取り、コロナウイルスによるシャットダウンの経済的影響に対処することができる。掲載手数料も無料だ。

日本でも緊急事態宣言が出され、7都府県に住む人たちに対して外出自粛、営業自粛などの要請が出された。パンデミックが終息しなければ、経済的な苦境に立たされる人が今後も増えていくことは容易に予想できる。新型コロナウイルス感染症により大打撃を受けているレストラン業界に息を吹き込むことを目的としたこのデジタルキャンペーンが、飲食店の命綱となることに期待したい。そして、世界各地で行われる様々な取り組みの情報を共有し合い、それらがより良い方向に作用していくことを願う。

【参照サイト】#SAVEPHILLYEATS
【参照サイト】New website hopes to save Philly’s hard-hit restaurants through unique culinary offers
【参照サイト】Pay Now, Enjoy Later: How You Can Help Save Philly Restaurants

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