新型コロナで困る料理人へ。家庭への出張シェフとして、最短翌日から働けるプログラム

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新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、大きな経済的打撃を受ける業種や会社もあれば、ほぼダメージを受けない会社もある。そして、コロナショックをきっかけに利用者が急増するサービスもある。たとえばビデオ会議システム「Zoom」の場合、2019年12月時点で、1日あたりのミーティングの参加者は多くて1,000万人程度だったが、2020年3月には2億人以上になった。

家で料理の作り置きをしてくれる、出張シェフのマッチングプラットフォームである「シェアダイン」も、感染拡大の影響で利用者数が大きく伸びている。在宅勤務にシフトしたり、会食を自粛したりする動きのなかで、自宅で食事をする人が増えているからだ。2020年2月の月間予約件数は、前年同月比で400%も伸びたという。

そんなシェアダインは3月に、感染拡大の影響で活動の場を失いつつある、飲食店の料理人をサポートするプログラムを始めた。その特徴は、出張シェフとしてデビューするまでのプロセスを大幅に簡略化した点にある。食品衛生に関する知識と、店舗での2年以上の調理経験がある人を対象に、最短翌日から働くことができるようにした。今すぐ働ける場がほしい料理人にとって、このスピード感はうれしい。

シェアダン

Image via シェアダン

大勢の人が集まることがリスクになると周知されている昨今、政府は在宅勤務という場所にとらわれない働き方を強く後押ししている。コロナをきっかけに、私たちの働き方は大きく変わるだろう。そのなかで、料理人も特定の店舗に縛られずに働ける選択肢を示すシェアダインは、時流をつかんだサービスだといえる。最短翌日にデビューできるプログラムが実施されるのは2020年5月末日までで、全国47都道府県が対象エリアとなっている。

今回のプログラムでデビューした出張シェフは、シェアダインの公式LINEアカウントで優先的に紹介されるなど、すぐに予約を埋めるための特別サポートが受けられるという。同社は3月に入ってから臨時休校支援として割引クーポンを配布したり、お花見を自粛するムードのなかで「おうちお花見」を提案したりと、勢いに乗っている様子がうかがえる。

料理人に限った話ではないが、「この状況を何としても生き延びなければ」と思っている人は多い。残念ながら、その危機感が政府に伝わっていないのではないかと感じることもある。声を上げるべきところは声を上げながら、様々な手段を使って自分の足元を固めていきたい。

【参照サイト】シェアダイン 最短翌日の「出張シェフ」デビュー応援プログラム

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