コーヒーかすから、使われなくなった衣服、古びた家具、古いパソコンや携帯などの電子廃棄物まで――これまで「ごみ」として捨てられていたものの見方を変え、より価値のあるものとして生まれ変わらせる。そんなアップサイクルに取り組む企業が世界で増えてきた。「原料」に戻すのではなく、元の製品の「素材」をそのまま生かす点が、単純な「リサイクル」と違うところだ。
本記事では、日頃から世界のソーシャルグッド事例を配信するIDEAS FOR GOODが、2020年に注目したアップサイクル事例をまとめてご紹介する。
2020年、話題になったアートのアイデア10選
01. インドネシアのごみ問題からできた、サステナブルな一足
02. 行き場を失ったホテルのシーツをTシャツに
03. 古いタンスをアートに昇華。家具のサブスクサービス
04. マクドナルド、ストローを水着に変える挑戦へ
05. 捨てられるカミソリの刃をナイフやフォークに変える
06. E-wasteをとっておきの時計に
07. 破損ガラスを「魅せる」レバノンの職人技
08. 100%植物性。コーヒーかすで作られたボディスクラブ
09. 使い道のなかった学校用品がインテリアに
10. 自動車の素材をファッション製品にアップサイクル
まとめ
アップサイクルは、ごみ削減につながるだけでなく、自然界から資源を新たに取らないことや、(リサイクルなどで)素材に分解するためのエネルギーを消費しないことから、環境の保全にも貢献する。元の製品の特徴を生かしつつ、より価値の高いものを生み出すアップサイクルに取り組む企業がこれからさらに増えることを願う。
アイデア一つで、「ごみ」を「宝物」に変えることができる。そんな世界の事例を、引き続きお届けしていきたい。