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コンセプチュアル・アートとは・意味

コンセプチュアル・アートとは?

「現代アート」とほぼ同義。したがって、現代アーティストと呼ばれる人たちが制作しているものがコンセプチュアル・アート、という理解で差し支えない。その名の通り、制作するうえでの技術的な熟練度よりも、作品に込められたコンセプト(=含意、観念、思想など)を重視するアートのことである。18 世紀半ばにカメラが誕生したことにより、見たままを精巧に描くことはもはや求められていないのではないか、と考えた芸術家達が試行錯誤したどり着いた境地である。例えば、マルセル・デュシャンが便器を用いて作成した「泉」がその一例だ。

今の美術界の主流であり、多額のビジネスマネーを生むアート

コンセプト先行型アートは今の美術界の主流であり、世界的に高い評価を得たり、有名ブランドとコラボレーションしたり、〇億円単位で作品が落札されたりしている近年のアーティスト達はほぼ全員コンセプチュアル・アートの担い手だ。日本人アーティストで言えば村上隆、草間彌生などがその代表だろう。多額のビジネスマネーが生まれれば、そのぶんアート界も活性化する。コンセプチュアル・アート肯定派からは「グローバル化のこの時代、世界的に認められるアートこそが良いアート」という声が上がる。

普通に見ればその良さがわかりにくいアート

ビジネスシーンでは主流のコンセプチュアル・アートだが、一般層、つまり時々美術館に行くことがある、という程度の大多数からは距離を置かれてしまうことも多い。その理由は端的に「すごさがピンとこない」からである。そもそも視覚化できない事柄をテーマにしており、技術面でのすごさも表面的には表れないため、「誰にでも描けそう」という印象につながりやすい。また、作品の背後にあるコンセプトを読み解いて楽しむという鑑賞法は欧米ならではの文化であり、日本人には馴染みにくいという意見もある。コンセプチュアル・アート否定派からは、「グローバルと言うが、ようは欧米諸国の価値観に迎合しているだけ」という声が上がる。

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