プライドパレード(レインボーパレード)とは?
プライドパレード(レインボーパレード)とは、LGBTQ+(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クィア・クエスチョニング)に対する差別や偏見に反対し、セクシュアリティやジェンダーの多様性を祝うパレード、またはパレードの前後のイベントを含めた総称のことである。
1970年にアメリカ・ニューヨークで始まったのをきっかけに、現在は世界各国の様々な都市で毎年開催されている。プライド(Pride)は英語で「誇り」を意味するだけではなく、セクシュアル・マイノリティのイベントを表すものとして国際的に認知されている。
プライドパレードの起源
プライドパレードが始まったきっかけは、1969年6月28日の深夜にニューヨークで起こった「ストーンウォール事件」に遡る。警察によるゲイバーへの踏み込み操作に抵抗し、そこに居合わせたゲイたちが暴動を起こしたというものだ。
当時ゲイバーへの踏み込み操作は定期的に行われていたものの、いつもなら警察の取り締まりに大人しく従っていたが、この日は激しく抵抗し、負傷者や逮捕者まで出した。
その背景には映画『オズの魔法使い』でブレイクし、ゲイ・アイコンとして同性愛者に人気を誇っていた女優、ジュディ・ガーランドの急逝がある。事件前日の6月27日に事件現場付近の教会で葬儀が開催され、悲しみに包まれている中、無神経に入ってきた警察の仕打ちに人々の怒りは頂点に達し、暴動に発展した。
翌年の1970年6月、ストーンウォール事件の1周年を記念したデモ行進がアメリカ各地で行われた。以降も毎年恒例のイベントとなり、今日まで続く「プライドパレード」につながっている。
プライドパレードが6月に集中し、6月を「プライド・マンス(プライド月間)」とされているのも、この歴史が背景となっている。
プライドパレードの象徴「レインボーフラッグ」
プライドパレードの象徴といえば、レインボーフラッグ。パレードには虹色の旗を持ち、カラフルな衣装を身に纏って参加する人が大勢いる。
レインボーフラッグを考案したのは、1978年にサンフランシスコで生まれたギルバート・ベーカーさんだ。すべての色を含む虹から発想を得て、LGBTQ+だけでなく「全ての人間の多様性を守る」という思いを込めてデザインされている。
当初は8色の虹が使われていたが、当時の印刷技術の問題から6色の虹の旗が採用されている。6色にはそれぞれ、赤(生命)、オレンジ(癒し)、黄色(太陽)、緑(自然)、ターコイズ(平穏)、紫(精神)の意味が込められている。
各国の取り組み
現在は大都市に限らず、世界各国の都市でプライドパレードが開催されている。中にはニューヨークやサンパウロなどの100~300万人が参加する大規模のものもある。
日本では東京で毎年開催されている、「東京レインボープライド」がアジア最大級の規模を誇る。
プライドパレードでは複数の団体が都内をカラフルに装飾したフロート(ダシ)を引きながら、都内を行進する。団体に属していない人ももちろん参加可能だ。また、イベントも同時開催され、アーティストのステージを楽しむことができる。
まとめ
世界中で年々注目度が高まっているプライドパレード。LGBTQ+が対象のイベントだと思われがちだが、「全ての人」がより自分らしさに誇りをもって前向きに生きられることを目的に掲げている、誰でも参加可能なイベントだ。日本でも多くの都道府県で実施されている。まだまだ性的マイノリティを取り巻く問題は尽きないが、まずは近くのイベントに参加してみるのはいかがだろうか。
【参考サイト】TOKYO RAINBOW PRIDE
【参考サイト】東京レインボープライド2023
【参考サイト】TOKYO RAINBOW PARADE
【参考サイト】レインボーフラッグ、なぜLGBTの象徴に? 旗に「命がけの歴史」(withnews)
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