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スペキュラティブ・デザインとは・意味

スペキュラティブ・デザインとは?

スペキュラティブ・デザイン(Speculative Design)とは、思考するきっかけを与え、「問い」を生み出し、いま私たちが生きている世界に別の可能性を示すデザインのことである。イギリスの英国王立芸術大学院(Royal College of Art)のデザイン・インタラクティブ学科で教授を務めたアンソニー・ダン氏が提唱したデザインに関する立場のことである。

デザインという言葉の使われる範囲は幅広い。ポスターや雑誌のグラフィックデザインから、建築などの空間デザイン、さらにユーザーの体験を指すエクスペリエンスデザインまで、私たちの毎日の生活になくてはならないものだ。そして、これらのデザインは、商品の売上増加やユーザー体験の改善・向上といった課題を解決するためのものとして使われてきた。

しかし、新なテクノロジーの急速な発展や人間がコントロールできない地球環境の変化で、これから私たちの将来はますます予測不可能になってくる。そんな世界の変化に対応するためには、これまでの価値観や考え方を変えなければならない。

そこで現在ある課題を解決する手段としてのデザインではなく、未来について考えそのあり方をデザインすることが必要となる。それが、スペキュラティヴ・デザインと呼ばれるものだ。

具体例

Takramというデザイン・イノベーション・ファームにより考案された人工臓器「Shenu」は、体から出る水分を浄化し体にもどして再利用する仕組みを持つ。まさに、人間を水筒化する発想から作られた。

水質汚染によって清潔な水が枯渇するなか、人体から排出される水分を少なくすれば摂取する量を押さえられるのではないかという思考から作られたものだ。

この人工臓器をみんなが装置したらどうなるだろうか?人工物を埋め込むことに対して抵抗感がともなうだろうか?でも水不足が解決するとしたら?

水不足という現実課題をまだ解決しているわけではないが、人工臓器「Shenu」をデザインすることでそれぞれが考え話し合うきっかけが生まれていることに意味がある。

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