感謝経済とは?
感謝経済とは、現代の資本主義では測れない、他者への優しさや思いやりを主軸にした経済のことだ。感謝経済を実現するためのサービスはいくつか存在しているが、サービス創設者によって定義は異なる。
共通点は、感謝される行動に価値を置くことで、思いやりある行動が行き交う社会を目指している点だ。
感謝経済の解釈
ここでは、2通りの「感謝経済」の概念と特徴をそれぞれ紹介する。
1. 感謝を「資本」で伝える経済圏
オウケイウエイブ社の松田氏はQ&Aサイト「OKWAVE」を通し、感謝に値する行動をポイントに換算し、贈り合う経済圏の構築を試みている。
- 感謝をポイントにして贈る=感謝が定量化される
- ポイント(資本)獲得のために「市場」が創られ、より感謝されるための行動の質が高まる
- 感謝に値する行動をする人が評価される経済圏を構築している
- 感謝される行動の数が社会全体で増えることを目的としている
同様のサービスとしてFringe81社が提供する「Unipos(ユニポス)」というサービスが挙げられる。ユニポスでは、新たな査定・報酬のシステム「ピアボーナス」というサービスを提供。ピアボーナスとは、文字通りピア(仲間・同僚)同士で日ごろの行動を評価し、チャットツールを使ったメッセージと共に少額の成果給を送りあえるシステムである。
2. 感謝で「贈与」を促す経済圏
思想家の千葉恵介氏は恩贈りSNS「musubi」を通して、資本主義を脱却し、無償の贈与(見返りを求めない親切心など)が行き交う経済圏の構築を試みている。
- 感謝をメッセージカードにして贈る=感謝の度合いは定性的・文脈重視
- 損得勘定で動く資本主義とは一線を画し、見返りを求めない贈与を促す社会を目指す
- 自己承認欲求ではなく、自己超越欲求(他者への貢献によって感じる喜び)を満たすことを目的としている
- 資本主義経済と感謝経済を往復できるライフスタイルを提唱している
同様のキーワードとして「ギフトエコノミー」も挙げられる。
このような流れからも、現代の資本主義で希薄になってきている「親切心・優しさ」の価値を見直し、人への思いやり溢れる社会に回帰する流れが強まってきているといえるだろう。
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