リバブルシティとは?
一言で表すと「住みやすい街」のこと。人々が生き生きと暮らすことができる都市を指す。オレゴン大学の研究によると、都市を「リバブル」にするものとしてとくに注目されてきたのは、以下の6つの要素である。
このように、リバブルシティの条件には、市民が仕事とプライベートの時間を心地よく過ごせる環境が整えられていることがあげられている。また、余暇を過ごすための場所として公園や街路の緑も欠かせない。都市の中にある自然を保つために、サステナビリティが尊重されているということも、最近のリバブルシティの条件となっている。
世界のリバブルシティ
リバブルシティには様々な指標があり、世界の報道機関・研究機関が異なるランキングを出している。今回は多くのランキングで常連入りしている三都市を紹介したい。
メルボルン(オーストラリア)

CBD(都心部)には便利な公共交通機関があり、ウォールアートやミュージアムなど豊かなアート活動が織りなされる。郊外にはビーチタウンも存在し、大自然へのアクセスも良い。また、街のマーケットではハンドクラフトの商品が多く出品され、コーヒーをはじめとするカフェ文化も盛んだ。利便性に加え、健康的な生活を送るための自然にアクセスが良く、地元のコミュニティが重んじられている。
ポートランド(アメリカ)

国内外から人気が根強いポートランド。再開発が行われた当初から、都市の範囲をむやみに拡大しない「コンパクトシティ」の戦略がとられ、自転車移動に適した街づくりがなされている。書店・アパレルショップなどは個人経営の店が地域に根付いており、地産地消をかかげ近隣の食物を使用している飲食店も多い。気候変動を意識したCO2削減政策も行われている。
バンクーバー(カナダ)

西海岸に位置するバンクーバーは、海と山の豊かな自然に囲まれた都市。便利な公共交通機関があるのはもちろん、ポートランドと同じく自転車や徒歩移動に適したまちづくりが行われている。とくにアジア圏からの移民が多く、様々な文化が混じり合う街としても有名だ。街には、教育機関や書店、ミュージアムが点在しており、教育機会に恵まれている。
これからのリバブルシティ
もともと「都市としての利便性が保たれおり、かつ治安が良い」場所を指していたリバブルシティ。近年、住民がリラックスできる公園などの緑の空間が確保されているか、行政が環境に配慮した政策を行なっているかなど、サステナビリティの視点からも評価されることが多くなった。人々が生き生きと過ごせる条件が「揃っている」だけではなく、その条件を「保ち続け」られるかどうかが、今後都市の魅力をはかる新たな物差しになっていくのではないだろうか。
【参照サイト】What is livability?
【参照サイト】Why Melbourne is the most livable city in the world?
【参照サイト】Portland is a livable city
【参照サイト】Vancouver: World’s most liveable city put to the test
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