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ソーシャル・ライフサイクルアセスメントとは・意味

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ソーシャル・ライフサイクルアセスメントとは?

ソーシャル・ライフサイクルアセスメント(Social Life Cycle Assessment:以下、S-LCA)とは、ある製品やサービスが作られる過程における社会的影響を評価する手法である。

その過程には、原料の調達から製造、販売、使用、リサイクルまたは廃棄にいたるまでの、すべての工程が含まれる。

類似した概念のライフサイクルアセスメント(Life Cycle Assessment:以下、LCA)は、ある製品やサービスが作られる過程における環境負荷を定量的に評価する手法のことだ。評価対象を「環境への影響」としている点が、S-LCAの概念との違いである。

ソーシャル・ライフサイクルアセスメントの性質

S-LCAは基本的に、企業活動や循環型社会システム、地域施策など社会を構成するさまざまな主体の評価に用いられる。

社会全体での環境負荷を減らす目的から生まれたこれまでのLCAの考え方は、現在国内でも多くの企業が取り入れ、環境効率を重視した取り組みを行っている。しかし、LCAによって計られる環境効率の定義は企業によってさまざまであり、消費者が評価の良し悪しを判断しづらいという課題があった。

そこで企業や投資家、消費者といったあらゆるステークホルダーにとって、より明確でわかりやすい環境効率の指標を作っていくことが、S-LCAに期待されているのだ。

ソーシャル・ライフサイクルアセスメントの適用例

LCAの浸透によって環境への負荷が少ない製品・サービスが多く生まれたとしても、消費者に認知されなければ意味がない。消費者に受け入れられやすいライフスタイルを提案し、環境に配慮した製品の使用を促すことが必須だろう。そのためには、理想的なライフスタイルをある程度定量的に分析した上で、「持続可能な消費」を広く浸透させる必要がある。

例えば、消費者のタイプとして最も多いものは、世間並みにこだわらずに生活を切りつめて余剰分をレジャーや娯楽に使用する「倹約型」である。

一見合理的なライフスタイルに見えるが、余分な消費をしない一方で、余剰資金で海外旅行に出かけるなど環境負荷の高い行動をとる「リバウンドリスク」を持つ。消費者のライフスタイルにおける環境負荷を正しく評価しなければ、社会全体で本質的に環境負荷を削減することはできないのだ。

消費者の観点から見るソーシャル・ライフサイクルアセスメント

LCAは主に作り手である企業が取り入れるべき考え方だが、S-LCAは私たち消費者にも深く関連する概念だ。私たち消費者が、一個人の活動における環境負荷を定量的に計ることは難しいだろう。しかし、S-LCAの概念を参考にして自らの行動を見直すことは可能である。

持続可能な社会を発展させるためには、国や企業だけではなく、投資家や消費者といったすべてのステークホルダーの参加が不可欠だ。環境に限らず、多方面から環境保護について考えることが、これから私たちには必要なのである。

【参照サイト】Life Cycle Initiative – Social Life Cycle Assessment (S-LCA)
【参照サイト】国立研究開発法人産業技術総合研究所 – 産総研TODAY
【参照サイト】国立研究開発法人 国立環境研究所 – ライフサイクルアセスメント(LCA)
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