マンスプレッディングとは?
マンスプレッディング(Manspreading)とは、男性が電車やバスなどの公共交通機関の座席に大きく脚を開いて座る行為を指す。「man(男性)」と「spreading(開く)」をかけあわせた言葉だ。脚を開いて座ることで複数の座席にまたがることになるので、他の乗客への迷惑行為だとして海外インターネットを中心に論争の的になっている。
マンスプレッディングの問題点は主に二点。他の乗客が座りにくい状況をつくることと、個人のスペースを侵害するということだ。特に混雑している電車などで脚を広げると2~3人分の座席が占有され、座席があるのに立たなくてはいけないという状況が発生する。また、脚を広げることで他の人が本来持っているはずのスペースを狭め、不快な接触を引き起こすことも。インドのメディアでは、公共スペースにおける安全性の欠如は、女性の社会進出を阻害するとしてこの行為の暴力性を説いている。
この用語は、2013年にソーシャルメディア「Tumblr」上で始まったフェミニストの反マンスプレッディング・キャンペーンで最初に登場し、2014年頃からソーシャルメディアでたびたび使われるようになった。「マンシッティング(Man-sitting)」と呼ばれることもある。
海外のマンスプレッディングに対する啓蒙キャンペーン
マンスプレッディングへの対策として、各国でさまざまな啓蒙キャンペーンが行われている。
アメリカ
ニューヨーク都市圏のメディアであるMic社は、「地下鉄で女性が“マンスプレッディング”をしたらどのような反応が得られるのか?」というビデオを2015年に公開した。女性の開脚座りは、男性の開脚座りに比べて多くの視線を集め、女性の様子を写真またはビデオに収める乗客もいたという。
また、メトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティ(MTA)は「脚を開かないでくれよ(Dude, stop the spread please! )」というスローガンで、地下鉄の乗客にマナーを守るよう伝えるキャンペーンを行った。
スペイン
スペイン・マドリードでは、2017年から公共バス車内で「周りのスペースに配慮しましょう」と書かれた迷惑行為防止ポスターが掲示されるようになった。
ドイツ
ドイツ・ベルリンのファッションプロジェクト「RIOT PANT PROJECT」は、マンスプレッディングに対抗するユニークな企画である。
マナー違反だということや、「有害な男らしさにとらわれていないか?」と投げかけるメッセージをプリントしたパンツを履き、股を大きく開いた写真を世界に向けてインスタグラムで発信することで、周りの人々にマンスプレッディングの存在を周知するというものだ。
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